こんばんは、鍵野です。
YouTubeを見ていて、どういうわけか上がってきた動画が面白くて、その人関係の動画を何本も見てしまいました。知っている人はとっくに知っている有名な人なんだろうけれど「鳥肌実」というピン芸人の動画です。現在、52歳ということで、鍵野よりも若いが、大きくは違わないから同年代とは言えそうな人。「右翼芸」一本鎗ということで、若い頃は凄いビジュアル系でそういうバンドのヴォーカルさんと言われたらすぐ信じてしまいそうな感じだったんだけど、今は体重が倍になってしまったそうで、すごい貫禄のあるおじさん(笑)です。とてもテレビでは扱えないネタばかりなので、最初からテレビタレントをゴールにしてなくて、ライブでやっていく芸人としてタレント事務所にも所属しなかったそうですが、本当、面白いんですよねぇ、政治家の街頭演説の感じでしゃべるネタなんですが。街頭パフォーマンス的動画もあって、ユーチューバーのはしりみたいなこともしてました。そこに出てくる女の子たちのルーズソックスが懐かしくて時代を感じました(笑)。
こういう芸を見てると、右翼でも左翼でも統一教会でも創価学会でも、なんでも仮想というのがよく実感できる。過激な発言がたくさんあるんだけど、右翼というかぶりもの(玉砕スーツという力の入った刺繍入りのスーツに身を包み)をかぶっての発言で、それなりに頷けることがあったりしながらも、これは「お笑い」なんだというお約束があってのパフォーマンスだから、安全な位置で見ることができる。それで、ひとしきり笑った後、で、ニュースに流れてくる、政治家や宗教団体、国際関係のニュースも、あれもひょっとしたら同じ「お笑い」なんじゃないの? って気がしてくるんですね。あれは、そういう「智慧」が表れてくる効果がある立派な芸だなと思いました。「鳥肌実」さん、チャンスがあったらいつかライブで観に行こうかなと思いました。と、思って検索したら、3月2日に奈良でライブがあるそうな。ちょうどこの日、オープンカウンセリング見学のための前泊で関西にいるんでした。これはチャンス! ライブの仕事という意味でも大いに学べそうだ。購入しちゃいました。『鳥肌実 奈良毒炎会「目醒めましょう 御国の為に』だって(笑)。楽しみ~。
鍵野もひところまでは、かなり真面目に、「日本」というのを大事にしていて、子どもたちにも真面目にいろいろお話してたんですが、なんか、仏教修行が進んでくると、「日本」もかぶりものに過ぎないことがよくわかってきてですね…。とはいえ、なんらかのコミュニティに属して、そこの共通価値、共通感覚に沿って暮らさないと、互いに迷惑をかけあうことになるし不便でしょうがないわけで、せっかく、他国、他の地域に比べたら、比較的長くて安定してそうな、かぶりものがあるこの「日本」に生まれて暮らせているわけだから、そりゃぁ、新しいのを作ったり、壊したりするよりは、大事に使っていった方がいいとは思うんですね。それでも、かぶりものはかぶりものに過ぎなくて、そのせいで他のかぶりものをかぶっている人たちの迷惑になるっていうのであれば、少し離れて暮らすとか、それができなければ、その方が互いに暮らしやすくなりそうならば、ちょっとかぶりものをモディファイするとかすればいいなぁとは思うんです。
それで、例えば、鍵野もブルーリボンバッジも持っているし、拉致された人には帰ってきて欲しくて寄付したこともあるし、花火じゃないんだから、困ったらミサイルをやたらとぶっ放す国とはなかなか仲良くするのは難しいだろうとは思うんですが、「日本」が正しいとも思ってないです。仏教徒>アドレリアン>日本人という感じなので(笑)。世界中の人たちがかぶりものをかぶって暮らしていて、言葉自体がそのかぶりものの大親分で、人間は言葉なしには暮らせないので、いつでもどこでも(ヴィパッサナー実践中以外は)仮想&仮装し続けるしかないんでしょうから、互いになるべく迷惑のかからないかぶりものに変えていけたらいいなぁと思っています。で、結局、政治家の仕事ってそういうことなんじゃないかなぁと。人々を玉砕に導くかぶりものも作れるし、助け合いたくなるようなかぶりものも作れると思うんですよね。
ある動画で、鳥肌実さんが、岸田総理の額の皺に刻まれた苦悩とその下の能面のような無表情さについて語っておられましたが、総理大臣といっても、いろんな国や人たちの利害の交差点になっているだけで、身をすり減らすような本当に大変なお仕事だとは思いますが、できるだけ人に優しいかぶりものをデザインしていただけたらなと思っています。それでも、とりあえず、年金が増えそうなのはよかったですね、近所に住む母もきっと喜んでます。コンビニにいってもマクドナルドに行っても、3割くらいは高くなった気がしますものね。
それで、また鳥肌実さんですが、山本太郎さんがメロリンキューの頃から大好きだったということで、れいわ新撰組に入れてくれるんなら、思いっきり左巻きに左旋回して、真っ赤なスーツを着ると言ってました(笑)。我々も、そのくらいの根性がないと生きていけないかもしれませんね。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。