こんばんは、鍵野です。
今日は月一回の大分市でのアドラー心理学勉強会「大分でアドラー7月の会」でした。今回は何度か参加いただいて、互いに知っている方ばかりでしたので、自己紹介もいらず、いきなり「早期回想」についての質問をいただきました。
ちょうど昨日ブログに書いたところでもあり、どう説明したらいいかなと、参加者のみなさんの興味あるところを想像しつつ、早期回想とはどういうもので、なぜ早期回想を採るのか、ライフスタイル形成期の家族布置と、そこでのサバイバル戦略としてのライフスタイルを知ることで、なぜ現在の問題が問題になっているのかを理解できるし、その理解に基づいて、ライフスタイルの成長の方へ、培ってきたストレンクスを優越目標の追及のためではなく、平等の位置で自分を含めたみんなのために使っていけるようになることを目指したい、アドラー心理学を学ぶこと、そして、カウンセリングも、そこを目指しています、というようなことを話していたら、いつの間にか、ホワイトボードがいっぱいになっていました(笑)。
質問してくれると嬉しくて、関連することを含めてたっぷり回答してしまうのは、自分のライフスタイルだなぁ(笑)。まぁ今回は質問された方も、他の方も喜んでおられたようだし、よかった!
また、世の中の共通価値、共通感覚というようなものはあるけれど、それもウソと言えばウソ、絶対的な価値ではないというような話に関連して、子どもに価値を教えるとき、ウソかホントかと言われたらウソかもしれないけれど、でも、価値がないと判断できないし行動できないから、教えるときにどうしたら? 鍵野さんはどうされてました?というような質問もいただきました。
子どもは大人とまったく対等な人間ですが、経験と知識はまだ足りていないでしょう(もちろん子どもの方が知っていることもたくさんあるとは思うんですが)。なので、子どもには情報提供と(いろんな経験をする)機会提供をしていけばいいのではないか、そうして最終的には子どもを尊敬・信頼して子どもの判断に任せればいいのではと。鍵野もそうしましたというような回答をしました。自分が正しいから聞け!ではなく、自分の知っている範囲では、大多数の人はこんなところに価値を入れているようで、だから、こうするとこうなるかも、ああするとああなるかも、といった情報を提供しておけば、自分で判断してくれると思います。進路など重大な決断については「こう考えてるんだけど、お父さんどう思う?」と聞いてくれてました。それでも親には親の期待がありますから、子どもがその親の期待を実現する方向とは違う選択をしたとき、いつでも子どもの選択を尊重する覚悟がないといけませんね。期待も情報の一つですし、それは伝えればいいんですが、最終的には子どもが選んだことを尊重しなければ、結果がよくても悪くても後悔することになると思います。結果がよかったとして、子どもが自分で選んだ道でなければ素直に喜べないかもしれませんし、結果が悪ければ、親のせいにしたくなるかもしれませんから。
まぁ、それでも文化的なこと、たとえば食事の前に手を合わせて「いただきます」と言うとか、箸を使って食事をするとか、そういうことはそれが真理であるはずもないし、いきなり食べ始めても、フォークで食べてもいいんだけれど、でも日本人はそうやってきたし、そこで個性を発揮しなくてもいいでしょうと(笑)、できればあなたも日本人らしくそうした方がいいんじゃないというようなことは、普通、問題なく伝わってますよね。
ところで、お墓参りとかは最近微妙なんですよね~、鍵野の場合。もともとお彼岸とか正月お盆にはお墓参りをして、戦没者の方とか無縁仏さんにもお線香を上げたりを、子どもたちとしていました。ご先祖様、日本を守ってくださった方々への感謝の意も込めてですね。子どもたちも素直についてきてくれて、恒例行事となっていました。日本文化と言えばこれも日本文化ですよね。ところが、鍵野が本気で仏教を学び始めたものだから、どうも仏教とお墓は関係ないことがわかってしまったんですね、もともとは。もちろんお釈迦さま始め聖人の舎利を納める塔は特別でありがたいものだとは思うんですが、でも、骨っちゃぁ骨でしょと。輪廻転生というのは、49日とかもなくて、死んだ瞬間に生まれ変わっている(心が回転を続けている)わけで(解脱していなければ)、骨にはなんの意味もないわけです、お釈迦さまの教えに従えばですね。
でも、まぁ、それはそれ、日本文化は日本文化として、なんか以前とは心持がだいぶ違うのですが、お盆にもやっぱりお墓参りしないとねとは思うのでした(笑)。恩人に感謝するきっかけとしてですね(これも毎日の瞑想実践に入る前にやってはいるんですが)。息子は息子で自分で判断してもらえばいいかなと。「お父さんお墓参り行ってくるけど、どうする?」くらいは言うかもしれません(笑)。
勉強会の話に戻りますが、Q&Aの後は、ある方のずっと気になっていることがあるというお話をみんなで聞いて、せっかく早期回想の話が出たこともあるし、何度か一緒にエピソード分析もして信頼し合えるメンバーでもあったので早期回想もお話していただいて、そこに表れていること読み取れることと、気になっていたエピソードとの間の共通点と異なるところ、登場人物のイメージが重なっていることなどなどから、なぜ気になっていたエピソードが気になるのかについて大きな気づきがあったように思います。詳しくは書けませんが、みなさんの協力、勇気づけの力のおかげで、事例提供者さんはあきらめの境地から抜け出して何か動いてみたいと思われたようでした。よかった!
勉強会を始めて来月8月の会でちょうど一年になります。9月から会場が使えなくなるということもあるのですが、一年を区切りに勉強会はいったん終了を予定しています。それでも、おかげさまで、参加者有志が発起人となって大分県に新たなアドラー心理学自助グループが誕生しそうで、9月以降は、その自助グループが鍵野を呼んでくれる形でアドラー心理学を学んでいく、暮らしに活かしていく活動が継続する見込みです。うれしいですね。本当にうれしいです! 今、まさにアドラー心理学を必要とする人が、自分と他の人を助けるために動いてくれたことが。ありがとうございます! 鍵野もこれまで以上に、自分にできることを精一杯やってサポートさせていただきます。一緒に学んでいきましょう!
大分県だけでなく宮崎県の方も参加してくれそうです。大分?別府?(場所は未定)に来れる方限定とはなりますが、ぜひ、生きたアドラー心理学を学んでみたい、協力的な人間関係を築いていきたい、幸せに暮らしていきたいという方は、自助グループに参画いただいて一緒に学んでいきましょう。鍵野までメールでも電話でもお気軽にお問い合わせください(連絡先はホームページに)。よろしくお願いいたします。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。