
こんにちは、鍵野です。
今乗っているダイハツミラがお隣の解体工事の際の事故で大きな修理が必要になり、まだ弁償額は決まっていないのですが、19万キロも乗ったし、この際買い替えるかということで、しばらく真剣に車探しをしていました。もちろん中古車です(笑)。家も車も新築新車プレミアムがなくなった中古がお得と思っていて、一度も新しいのを買ったことはありません。GDPに貢献してませんね(笑)。
それで、車、買ってきました! 4代目スイフトにしました(グローバルカーとしては3代目)。試乗してみて、欧州車っぽい乗り味なことも確認できて、納得のお買い物ができました。マニュアル車ではなくてオートマにしようと決めて、候補になる車が桁違いに増えたので選ぶのには苦労しましたが、マニュアル車という希少価値がなくなった分、予算内に収めることができました。最初に提示された中古車屋さんの営業さんの見積もりは、予算のはるか上をいっていましたが、おすすめオプションを削りに削って、車庫証明も自分で取って、おそらく価値はゼロに近いであろうミラの下取りもしてもらって(ほとんど値引きですね(笑))、最終的に払える額に落ち着きました(弁償金をあてにせずとも)。よかった!(高級ミニバンの消費税くらいかも(笑))
納車は月末くらいになりそうですが、勉強会や講演会で遠出の予定があるので、新しい車で出かけるのを今から楽しみにしています。でもですね…、おかげで手元資金がお寒い感じになったので、これも久しぶりに先生方に学ぶチャンス!と楽しみにしていた、12月の倉敷での野田俊作顕彰財団(AIJ)のオープンカウンセリングとカウンセリング講座への参加は見送らざるを得ないかな…、アドラー貧乏(アドラー心理学の学びを優先して暮らしているうちに、なぜか(当たり前か(笑))貧乏になってしまうという、アドラー心理学界隈ではよく知られた現象)で年末年始を迎えたくはないので(笑)。
今日は言葉の大事さ、ワードに込められた意味、レッテル貼りの怖さについて考えてみたいと思います。
みなさん「消費税」って知ってますよね? もちろん! 買い物の度にいつも払ってるし、知ってるよって、鍵野も思っていたんですが、全然わかっていないことに先日気づきました。三橋貴明さんという経済評論家なのかな、YouTubeなどでも活躍されている方ですが、ちなみにこの方も鍵野と同じ中小企業診断士ということですが、以前から、本や動画から、政治経済歴史と広い分野のことを学ばせてもらっていたんですが、消費税について解説してくださっているYouTube動画があって、それを観て「あっ、そうだったのか!」、目から鱗という感じで、一つ賢くなったなぁという体験がありました。
鍵野は個人事業主ですが、自慢じゃないけど儲かってはいないので(笑)、いわゆる免税事業者です。この「免税」というのになんか申し訳ないような感じがあったんですね、ちょっと。コンサルティング等でお客様からお代をいただいて、そこに消費税分も乗っかっていて、それをお国に納めないでもらってしまっているというような。泥棒とまでは言わないけれど、後ろめたさがないでもないというような。
ところがですね、これ、間違いだってわかったんです。ずっと誤解してたなぁって。
消費税法の第一章第五条は納税義務者について書かれているんですが、
『第五条 事業者は、国内において行つた課税資産の譲渡等(特定資産の譲渡等に該当するものを除く。第三十条第二項及び第三十二条を除き、以下同じ。)及び特定課税仕入れ(課税仕入れのうち特定仕入れに該当するものをいう。以下同じ。)につき、この法律により、消費税を納める義務がある。』
とあってですね、そもそも「消費税」と言いながら、「消費者」という言葉は一言も入っていないんです。というか…、消費税法全体を検索しても「消費者」なんて言葉は全然出てこないんです。
つまりですね、消費者は納税義務者じゃないし、納税してないんですよ。
たとえば鍵野がセリアで税込み110円でノートを買ったとして、100円はお店に、10円は国にと思って払っていましたけれど、これは間違いで、お店は110円を対価としてまるっともらっているのであって、帳簿上の仕分けは別として、10円を預り金としてプールしておいて、納税義務者であるノートを買った消費者の代わりに払っているのではないんです(ちなみに温泉旅館に泊まったりして払う「入湯税」は、本当に消費者が払っていて、事業者が預かって代わりに納めるという建付けになっていると)。
そうではなくて、そもそも消費税は「消費」に掛かる税ではなくて、取引に掛かる税なんだとわかるんです、法律をしっかり読めば。
売上から仕入れ(外注さんに働いてもらうのも仕入れです)を除いた金額に対して課税されてるのが、「消費税」です。
なので、税込みだの税抜きだのの表示もまやかしに過ぎないんですね。そんなのはどうでもよくて、事業者が稼いだ付加価値(仕入れを除いたもの)に税率をかけて国が徴収するというのが本質です。
消費者が110円で買ったのなら、それは110円の品物なんです。事業者がそれを110円で仕入れていたら儲けがないから納税しなくていいし、10円で仕入れていたら、ざっくり言って110円から10円を引いた100円の付加価値に対して税金をいただきますというのが「消費税」という名の事業者の取引に課税する取引税なんですね。
なので、免税事業者と言われている事業者は、消費者から預かっているものを自分のものにしているのではなく、(面倒だし?)あんたらの取引には課税しないよと国から言われているだけなんです。
だから、税込み表示とか税抜きとかって言い出すからおかしなことになってしまうわけで、そもそも消費者は納税しないし、消費への課税ではないのだから、やめて欲しいし、やめるべきと思いますね。
というのが、「消費税」という練りに練られた財務官僚のみなさんの東大的ワードセンスの力、レッテル貼りの恐ろしさですね。
国民みんなで広く分担しましょう!的なコマーシャルがたくさんありましたよね。大平内閣の時代の一般消費税から、中曽根内閣の売上税を経て、ようやく「消費税」というネーミング、レッテル貼りを得て、マスコミの力も大いにあずかって国民を広く勘違いさせて(騙して(笑))、財務官僚の悲願が達成されたのだなと。
前にも書きましたが、景気が過熱してるわけでもないこの今の日本で消費税なんていらないんですよね。国民から(納税義務者は事業者ですが)お金を巻き上げて、景気を冷ます必要なんてないですもの。取引に課税してるんですから、取引が盛んじゃなくなるのは至極当然ですよね。景気をよくしたいのなら取引には課税しない=消費税撤廃が一番です。
それに、仕入れを引いた額に課税するとなっていて、外注さんに仕事をしてもらうのは「仕入れ」になるので、自社で社員を雇用するよりも、外注業者を使った方が、税金を取られないで済みます。ということは、消費税というのは、じつは経営者が社員を雇用することへのペナルティになっている側面もあるわけです。経営者が最終的にお金をたくさん残したいのであれば、自社の社員をどんどん減らして外注先を使うのは論理的で正しいと言えるかもしれません。それが安定的な正規雇用が減ることに繋がって、結果として結婚が減って、少子化にも繋がっているような気がします(これも三橋さんが言っていることですが)。
でも、「小さい子どものお小遣いからも税金を取るのか!」という左旋回的な批判も間違いですから(小さい子がお小遣いで事業をしていたら別ですが(笑))、そういうことではなくて、そもそも税金って何なの? を理解して、少しでもいい世の中にしていきたいですね。減税の実現に向けて自民党の首根っこをおさえた感のある国民民主党に期待してます。
と、アドラー心理学と関係ない話をしてきたと思われる方もいるかもしれませんが、これこそアドラー心理学の教えるところなんですね。
人はそれぞれの意味づけの世界を生きているとアドラー先生は教えてくれました。
国民からお金を巻き上げる一つのシステムに「消費税」という名前をつけて、国民一人一人が広く公平に国を支えているんだという、嘘の物語をものすごいエネルギーをかけて紡いできたのが財務官僚を始めとする政官財マスコミで力を持つみなさまたちです。
鍵野がカウンセリングなどでお会いする方々も、それぞれの物語をそれぞれの特徴的な言葉、ワードで語ってくださいます。もしそれがその方を含むみんなの幸せの方向に向いていないようであれば、一緒に考えながら、解きほぐしていって、同じワードに別の意味づけ、あるいは違うワードを発見するなどしながら、別の物語を紡いでいくことで、実際に世界の意味づけがかわって、幸せの方向に歩み出していかれます。
国をカウンセリングするわけにも行きませんが(笑)、まずは「消費税」という乱暴なミスリーディングなワードを解きほぐして、本当は「取引税」だよねぇ、と意味づけていくところから、この国の物語も少しはいい方向に動いていくのではないかなと思っています。
流布したレッテル、ご自分に貼ってしまったレッテルを鵜呑みにすることなく、アドラー心理学カウンセラーと対話して一緒に考えていくことから、あなたと周りの人の幸せに向けた、今とは違う物語を紡いでみられませんか?
何かありましたらいつでもお気軽にご相談ください。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい一日をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。