アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

パセージの思い出

こんばんは、鍵野です。
今日は母の買い物の運転手の日でした。目指せ20万キロの愛車ミラは、安定のオイル喰いですが、安定なので、遠出をしたら減った分継ぎ足し用のオイルを補充すれば、他は問題なく調子がいいので、中古車サイトをあまり見なくなりました(笑)。買い替えまで、リーチ!(古い表現だなぁ)が掛かった状態ではありますが、うまくいけば来年の車検も越えられるかもしれません。エアコンも猛暑には厳しい感じですが、ギリギリ我慢できる程度には効いてくれてます(笑)。ハイオクでリッター10キロ程度が目安だったそれまでの車生活の倍以上、レギュラーでリッター20キロは走ってくれる(エアコン入れたら17キロかな)ので、千キロで1リッターはオイル消費があるんですが、それでも全然安いですし(笑)。


初心者マークの息子も何度も運転しているのですが、気に入ったようで、ひょっとしたらオイル継ぎ足し状態のまま引き継ぐこともあるかも(笑)。山坂道で(わかる人にはわかる表現(笑))二速と三速を行ったり来たりしなきゃならない極小排気量マニュアルシフトの忙しさを楽しいと感じてくれているようで、親としては運転免許すら別に取らなくてもいいんじゃないかなぁと思っていたくらいで、お金を使うなら、大学院に行くつもりなんだし、これから留学チャンスもいろいろあるようだし、そういうのに備えた方がいいでしょと言いたくなる気持ちもあったんですが、しかし、趣味的に車が運転が好きなら仕方ないかぁ…、自分もそうだったんで正直嬉しい気持ちもあります。


まぁ、最近は塾講師のバイトで稼いでいるようだし(中学生に数学と英語を教えているんだそうな)、資金繰り表も使いこなせる人だから大丈夫だろうと、欲しいと言われれば譲る気持ちでいます。今すぐは、親の資金繰り的にちょっと厳しいので、次の大きめの仕事が終わった頃かなぁ…(まだ依頼も来てないのに捕らぬ狸の皮算用(笑))。


今日は、アドラー心理学の子育て学習プログラム「パセージ」の紹介をしたいと思います。お子さんがいらっしゃる方なら受けない手はない、日本でアドラー心理学を学ぶ王道と言っていいと思います。パセージは、お師匠様の野田俊作先生が開発されたプログラムで、しっかり読み応えのあるテキストもあります。でも、これは野田先生がおっしゃっていたのですが、パセージの本体はテキストではなく、参加者が自分で、自分と子どもとのやり取りを記録する「課題シート」なんです。パセージは全八章を一週一章ずつ八週間のコースが通常です。一週に二章ずつを隔週で実施する場合もあって、鍵野が初受講したのはその隔週版でした。なにしろ大分から東京まで飛行機で通って受講したので、隔週で済んだのはありがたかったです(笑)。で、その「課題シート」ですが、これ、何枚書いてもいいんですが、今、確認してみたら、鍵野が初受講したときは、二週間分ではありますが、12枚書いてましたね(がんばった!えらいぞ昔の自分(笑))。


記念の鍵野の課題シート第1号を公開します(笑)。時は遡ること今から6年前の2018年5月8日のできごとです。※「課題シート」の書き方は、実際は、子どもの行動/私の対応/子どもの反応、という縦割りの枠それぞれに書いていくんですが、ここではわかりやすくエピソードで示します。


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娘(当時7歳小二):(朝6:45 一つ目の目覚ましが鳴る。起きない。止めずにそのまま。自動で鳴り止む)

私:(起きてくれたらいいなぁ。また次の目覚ましあるし、いいか と自分の朝の用意をする)

娘:(朝7:00 もう一つの目覚ましが鳴る。しばらくして、モソモソと動き出し手を伸ばして止める。でも、布団からは出ない)

私:(ああ…止めてくれた。よかった。でも、起きないなぁ…(-1)※感情の点数-5~+5で表す -はマイナスの感情という意味
もうちょっと放っておこう。起きてくれるかも(±0))

娘:(7:05 まだ布団から出ない。少し動きはあるが)

私:(布団のある部屋の続きの応接間で、夜のうちに洗濯乾燥機にかけておいた洗濯物をたたむ(±0))

娘:(布団から出てきて脚に抱きついてきた(背が小さい110cm))

私:おはようございます(+3)

娘:うん

私:おはようございます(+1)

娘:うん。おはよう。う~ん(甘え声)

私:(抱き上げてギュッとして)留守の間ありがとね。おかげでいっぱい勉強できたよ(+3)

娘:(ニコッと笑う)
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初めてパセージの第一章と第二章を学んだ直後の第一号としては、なかなかいいんじゃないかなぁ(自画自賛(笑))。きっと、パセージリーダーの Eさん(今は日本アドラー心理学会の理事をされています)が凄かったんだと思います。わざわざこの人のパセージを受けたいと思って東京に行ったくらいでしたから。課題シートを提出すると勇気づけのフィードバックもくださるんですが、この後も大量に提出したのでさぞかし大変だったと思います(笑)。Eさん、ありがとうございました!


『嫌われる勇気』を読んだのが、このパセージ初受講の約1年前で、その後パセージを受けるまでに、野田俊作先生の基礎講座応用編と最後の基礎講座理論編も受講していたので、いきなりパセージがアドラー心理学の入り口だったらこうは行かなかったとは思うんですが、それでそこまでマイナスの大きいエピソードになっていないんでしょうね。


久しぶりに当時を思い出して、「課題シート」って、もちろんアドラー心理学のお稽古の道具なのですが、宝物でもありますね。娘との幸せなひとときがすぐそこに感じられました。


それで、残念なことに、せっかくパセージを受講していながら、この「課題シート」を提出されない方がいて、もったいない! それでは、パセージを受講した意味がない(言い過ぎですが(笑))と思うくらいです。本当に、この「課題シート」が本体なんですから、パセージの。


アドラー心理学はお稽古事です。自分の行動を記録して、似たような場面で次は違う行動を取るということを繰り返す中で、ようやく身に付いていきます。だから、この「課題シート」をどれだけ書くかで、そのお稽古にかけた労力がわかります。その努力は裏切りません。


鍵野は結局、初めてのパセージ受講で、数えてみたら全八章の学びに対して50枚の「課題シート」を提出しました。それだけやれば、そりゃぁ、少しは身に付きますよね(笑)。アドラー心理学もまずは場数です。たくさんやれば身体に染み付きます。そして、子どもとのやり取り、当時の記録自体が宝物なわけですし。


どうですか? 「パセージ」受けてみたいと思われませんか?


九州には現在パセージを開催できるパセージリーダーが二人しかいないのですが、どちらも鍵野のアドラー仲間です。たしか6人集まれば開催可能だったはずです。今や幻(言い過ぎか(笑)、熊本の西原村では開かれているので)になりつつある九州でのパセージ開催ですが、ぜひお子さんがいらして興味がある方には受けていただきたいです。あなたもお子さんも生ものです(笑)。指をくわえてどんどん時間が経ってしまう前に、周りのママ友パパ友を集めてパセージ誘致しちゃいませんか?

 

これからのお子さんとの暮らしを、苦労はあってもそれをみんなで協力して楽しく乗り越えられる毎日に変えるチャンスです。やってみたいと思われたら鍵野まで連絡してください。パセージリーダーさんにつないで、パセージが実現できるように動きます。


身近にパセージリーダーがいらっしゃる地域の方はラッキーですね。その運を活かして、どんどん学んでご家族と幸せに向かっていってください。


読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。