こんばんは、鍵野です。
みなさん「ご利用は計画的に」というのを聞いたことがあると思いますが、それがほとんど計画的に行かないおかげで、鍵野は、経営コンサルタントとして独立起業してから子どもを育て、ご飯を食べれてきました。鍵野がコンサルとしてお話を伺う相手である社長さんたちは、いわゆる消費者金融で借りて困っている人ではありません(中にはそういう方もいますけど、それはかなり状態が悪くなっているケース)。そうではなくて、普通のみなさんも預金したり引き落としに使ったりで利用する、銀行や信用金庫などで借りている方々です。それで、借りるときは、もちろん計画的なつもりで利用したんですが、どこかでその計画が狂ってしまって、さてどうしたものかと困っている方々です。それでですね、一緒にどうやったら金融機関のみなさんが納得してくれるのか、知恵を絞って、新しい事業計画を考えるんです。それもまた計画には過ぎないのですが、一応、この道12年目、そして中小企業診断士という国家資格を持って、たくさんの社長さんたちと計画を作ってきた鍵野を信用してくれて、社長さんだけで作った計画よりは、まぁ確かだろうと、いかにも堅そうな銀行マンのみなさんが社長さんに協力してくれるんです。まぁ借りるときとは違って、返すのが順調じゃなくなれば、そりゃぁ彼らも返してもらわないと困るしそれが仕事ですから、厳しいことも言いたくなると思いますが、紳士的に対応してくださる方がほとんどです(もちろん、いろいろ国が用意している応援の仕組みがありますから、金融機関もまるまるかぶるわけではないケースが多いのもあると思いますが)。コロナ過の融資の返済が始まって、厳しい会社さんも多いんですね。それで、そういう会社さんが増えると鍵野の仕事が増えるという… 暇な方がいいのかもしれないなぁ、やっぱり(笑)。来年の事を言えば鬼が笑うと言いますが、じつはもう来年の経営コンサルティングの方の仕事は予定数に達して打ち止めになってしまいました。せっかくアドラー心理学カウンセリングが本業と言いふらしているので(笑)、来年は本当にそういう年にしなければと、背水の陣です(笑)。コンサルの仕事は他にいくらでもいますけれど、アドラー心理学カウンセリングのできる人は、そうそういませんから(と胸を張る)。稼げませんけどね(笑)、全然、経営コンサルティングに比べたら。
さて、そんなことを言いながら、今年仕上げようとしている経営コンサルティングの方の仕事の息抜きに書いているんですが、アドラー心理学についてあーだこーだ書いていると、ひょっとしてアドラー心理学を実践するのって、すごく大変な苦行なのではないかと勘違いされる気がしてきたので、そうじゃないよということを書いてみたいと思います。野田先生がどこかでおっしゃっていました、自分の時は大変だった。だって、先生が英語をしゃべる人だったから。でも、みなさんは日本語をしゃべる人から教われるし、先生も優秀だから(これ野田先生ご自身のことを言ってたのかな(笑))、半年あれば、日常生活でそんなに困らないくらいにはなれるんじゃないかと。おおーっ、半年ですって。半年頑張れば一生(あまり)困らないくらいにはなれるんなら、そりゃぁ、やってみたくなりますよね、ね? で、その半年の信憑性なんですが、野田先生の言うことは全部正しいという主張は、とりあえず置いておいて(笑)、もう少し真面目に計算してみたいと思います。
まず、ですね、アドラー心理学を本気で学んで実践しようと思えているということは、その時点で何かをつかんでいるんだと思います、いきなり本を読んでその状態に達することはない気がします。ということで、じつはそうなるまでにかなりの月日が流れているんではあるまいかと思うんですが、まぁ、ここでは「実践しよう」と思えてから、半年ということにしましょう。で、モデルケースを考えてみたいんですが、アドラー心理学を「実践しよう」という人は、これまでは「パセージ」を受講するのが普通でした。今は「エオレクト」というプログラムもあって、鍵野は未体験なので無責任なことは言えませんが、「パセージ」より受講期間は短くて済むようです。でも、ここではやっぱり「パセージ」受講ということにしておきましょう。
パセージは週に1回、8週間で修了するのが標準ですから、ここで2ヵ月経過します。ものすごい量のコミュニケーションの技術を教わります。とても受講期間中にすべて身につくものではないので、修了後も、一緒に受講した人たちや先輩方の集まるフォロー会に参加して、家庭での実践状況、具体的にはこんな出来事があってこんな対応をしたらこうなったというようなエピソードをお話して、みんなでこうしたらいいんじゃないかああしたらいいんじゃないか、パセージのテキストにはどう書いてありましたっけ?というような復習を兼ねた学びで、少しずつ、考え方を腹落ちさせながら、技術を身に付けていきます。そうすると、コミュニケーションの相手役のお子さんが年長さんから小学生であれば、すぐにいい反応が返ってくるようになることも多いので、受講者がすぐ味を占めて、アドラー心理学が身についていって、実践が加速していきます。相手役のお子さんが中学生以上になると時間がかかりますが、それでもだんだんと身についてはいきます。
フォロー会の頻度はグループによってまちまちですが、何度も通っているうちに、実践のリズムができてきます。そうして、気がつけば、かなり感情的になる場面は減っているはずです(もちろん、人によります。カウンセリング等で別にライフスタイルに向き合ってからでないと、実践がうまくいかない人もいるかもしれません)。かく言う、鍵野もですね、初めてのパセージは、現日本アドラー心理学会理事のEさんリーダーのコースを受講したんですが(東京で開催だったので、飛行機日帰りで大分から通いました。隔週開催バージョンだったので4往復で済みましたが、飛行機代なんか気にしてなくて、それだけ学びたかったんでしょうね、よくやった!過去の自分)、パセージ受講を起点にしたら、本当に半年ですっかり変わったと思います、我が家のコミュニケーションが、もちろんすごくいい方に。ついでに、離婚して口も利きたくないと言われていた元妻とも、パセージ受講中に、こちらきっかけで協力し合える関係になれましたし。あれは、きっとEさんの魔法にかかっていた気がする(笑)。東京まで通ってEさんのパセージを狙って受けた甲斐がありました(まだパセージをされているのであれば、Eさんのパセージ、絶対おすすめなんだけれども…)。
ということで、もちろん個人差はありますが、半年は決して大げさではないと思います。だって、身につけるのに何年もかかるんだったら、ちょっと正気の沙汰ではないですもんね、みんなにアドラー心理学を学んで実践してもらって、世界を平和に!なぁんてムーブメントを本気でやるのはですね。アドレリアンという人たちは、本気でアドラー心理学をみんなが学べば世界が平和になると思ってるんですよ(あっ、ちょっと引きました?(笑))。
それなのに、なんで鍵野はあーだこーだと書いているかというとですね、その先があるんですよね、その半年の先がね、ある人にはという話ですけども。アドラー心理学を実践して、それまでよりかなり幸せになって、そうするとですね、他の人にもおすすめしたくなるんですよ。おすすめするだけならまだいいんだけど、自分が伝えたくなったら、もうおたくというのか病気というのか(笑)、アドラー沼の住人になってしまいます(笑)。そうなると、もう修行は続くよどこまでもという世界になってしまうんですね。とってもやりがいのある面白い世界ではあるんですが、半年くらいでできるようになったことを使い続けて普通に幸せに暮らしていく人が多いのが健全な気もします(笑)。まぁ、この沼でがんばり続ければ、きっとその人その人にあった味のあるハスのような美しい花が咲く日が来るんじゃないかなぁ…。なので、アドラー心理学カウンセラーなんて沼にどっぷりはまる道は目指さない方がいい気もしますが(笑)、もし興味のある方がいらしたら一度ご相談ください。知っていることはお伝えしますので。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。