アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

紙で見る効果

こんばんは、鍵野です。
昨日、今日と暖かくて暖房もいらず、春はもうすぐそこかなぁと感じる佐伯上浦です。
さきほど資料をA3で出力したくてコンビニまで行ってきました。一番近いところで車で片道11分かかります。A4なら小さなプリンタがあるので自宅で出力できるのですが、数値計画なんかで、小さな数字が並んでいる文書を読むのは厳しいこともあって、ときどきコンビニのプリンタのお世話になっています。


資料をスキャンしたいこともあるので、A3対応の複合機を買ってもいいのでしょうけれど、今使っているA4プリンタが印字ヘッドとインクカートリッジが一体になっているタイプで、インクカートリッジはそこそこしますが、印字品質も復活するということもあり、昔ほど大量に紙で出力もしませんから、車と同じで、壊れるまではこのままで行こうかなと思っています。


紙とプリンタにはお世話になっていて、最初に就職して書いたプログラムも某メーカーのプリンタ制御ソフトの紙を送る部分(紙搬送)でしたし、次の次に入った会社は大きな複合機メーカーで、紙に印刷したい人が世界中にいてくれたおかげで、ご飯を食べれていました。その後、経営コンサルタントとして起業してからも、お客さんと相談してがんばって一緒に考えた結果ではありますが、ただの500枚で数百円の白い紙に、分析結果や今後の計画を文字や数字として印刷すると、しっかり暮らしていけるだけのお金に変わってくれるのでした。


そんなこともあって、紙が好きなだけかもしれませんが、画面で確認するだけだとなんだか落ち着かないというのか、何か見落としがありそうな気もして、資料のある部分に注目するにしても、紙で出力して、紙の端っこまで、全体像をとらえながら、確認していきたいんですよね。紙で出したら出したでシュレッダーにかけたり、後始末もそれなりに大変ではあるんですが。


それで、カウンセリングもですね、結構、紙を使います。相談に来られた方に書いてもらうこともあります。ホワイトボードを使って、写真を撮ってもらうことで済ますこともありますが、ご自分で書いてもらう方がいいことも多いのでですね。筆記用具などは使わず、ただ、会話、対話だけで終わるカウンセリングもカッコいいなぁと思ったこともあるんですが、書かれたものを相談者さんと一緒に眺めるというのは、バカにできない効果があるんですね。書かれているのは自分の悩みごと困りごとなんですけれど、しゃべるだけでなく、その書かれたもの見ることで、自分の主観から少し距離が取れますから。ときには、本当に第三者になってもらって、「こんな方がいるんですけど… これ見てくれますか。…というわけなんですが、〇〇さんならどんなアドバイスをしますか?」とその相談者さんに相談者さんのことを別人の体で、相談してみることもあります。そうすると、冷静になられて、それまでのご自分の思い込みから離れて、しごくまっとうなことをおっしゃったりします。


まぁ、最後にはやっぱりご自分に戻られて、「そうは言ってもねぇ…」となるんですが、でも、いったん自分の思い込みから出て事態を眺められた経験は大きくて、それまでのようにまったくの被害者の立場ではいられなくなって、かなりの部分が自作自演だったことに気づいてしまうので、もう少し周りの人に協力的な行動ができるようになる可能性が高まります。そうして、うっかり(笑)協力的な行動をしてしまったら、相手の行動も協力的に変わる可能性が高くなりますから、それで味を占めて、それまでよりもずっと楽に協力的な行動を取れるようになっていきます。そうなったらもうカウンセリングはいらないかもしれません。自分が困っていたのはそれだけ相手を困らせていたからであって、それが減って相手が喜ぶこと、協力的な行動が増えたら、(ここは科学というよりは、アドラー心理学の思想からの思い込みとも言える部分ではありますが)相手もこちらが喜ぶこと、協力的な行動をしてくれるようになります。それで一件落着です。


悩んでいる人は必ず周りの人を悩ませています。だから、必要なのは悩むことではなく、一刻も早く、自分が幸せになるためでいいので、具体的に周りの人のためになる行動をすることです。周りの人のために行動しさえすれば、周りの人の悩みが減りますから、周りの人のあなたへの行動もいい方向に変わって、結果としてあなたの悩みも減って、問題が解決していきます。


この世に悪い人はいません。あなたも相手も悪くない。相手があなたにとって都合が悪い行動をしているというだけのことです。それで、そういうときはきっとあなたも相手にとって都合の悪い行動をしているはずです。どちらが変わってもいいんですが、でも、あなたが相談に来られたのであれば、相談に来られたあなたが変わるしかないし、あなたが変われば相手も変わります(同じでいられるはずがありません)。


あの人さえ変わってくれればと思っている人をたくさん知っています。でも、きっとそのあの人もあなたさえ変わってくれたらと思っています。「せーの!」で一緒に変われたらいいんですが(笑)、互いに相手の出方をうかがって後出しジャンケンみたいになってしまうのがオチなので、あきらめて、アドラー心理学に出会えたあなたから変わりましょう。あなたの行動で、あなたのたった一言で世界は本当に変わります。ぜひ、お近くのアドレリアンをつかまえて相談してみてください。


読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。