こんばんは、鍵野です。
今日は月一回の大分市稙田公民館での勉強会でした。今回も参加してくださったみなさんの協力のおかげで、グループでの「エピソード分析」による、アドラー心理学の理論と思想に沿った援助と学びの時間を共有することができました。毎回思うことですが、アドラー心理学を信頼して、「エピソード分析」を信頼して、参加されるみなさんを信頼しさえすれば、必ずお役に立てるんだなぁと。アドラー先生や野田先生を始めとして、鍵野にアドラー心理学を教えてくださった先生方、先輩方に深く感謝します。ありがとうございます!
無料カウンセリングは、それほど需要もなさそうなので(やっぱりこれだけ価値があると思っているものをタダで供給するのは他のカウンセラーさんにも申し訳ないし(笑))、今回で終了としますが、勉強会の方は、お世話になっている大分県への恩返しの気持ちもあり、細々とではありますが、これからも続けていきたいと思っています。はじめての方も大歓迎です。またお知らせしますので、よろしければご参加ください。次回は、3月23日(土)10:20~12:40で、同じ稙田公民館の研修室Bで開催予定です。次々回は、4月20日(土)10:20~12:40で、同じ稙田公民館の研修室Aで開催予定です。予約なしでも大丈夫です。本では学べない、生きたアドラー心理学に出会いたい方、アドラー心理学を暮らしに活かしていきたい方のご参加をお待ちしています。基本は無料なのですが、できましたら会場費として200円のカンパをお願いしています。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、大昔に株式投資はやめたので興味がなかったのですが、株価がなんだかバブル期の最高値38915円(産婆食い殺す? 砂漠へ行こう?)に迫っているらしいですね。定義はいろいろだとは思いますが、鍵野は株式は投資じゃないなぁと思っています。投資すると、それによって新たな価値が生まれて、それがリターンとして返ってくるものが投資なのではないかなと。株式は、パチンコと同じでギャンブルじゃないかなと思っています。お金を入れて、引き上げるときに、増えている人もいるし、減っている人もいる。みんなが増えると思って、どんどんお金を入れてくれると、一株当たりの換金額が増える。みんながお金を引き出し始めると、一株当たりの換金額が減っていく。個別株で言えば、増えたり減ったり、いろいろでしょうけれど、要は、みんながお金を入れ始める流れの始めの方で株を入手して、どんどん株式市場全体が膨れ上がっていって、最高潮に達して、みんながお金を引き出し始めるちょっと前に引き出せれば、儲けが最大になるんでしょうけれど、まぁ、未来はお釈迦さまでもわからないのでですね(笑)。
でも、ある会社の株が10倍になったところで、その会社のお金が直接増えるわけではなく、その会社の仕事の質が上がるわけでもない。膨らみ縮みを繰り返す株式市場に寄ってくる人同士でお金を取り合いしているだけですよね。もちろん、銀行家という信用創造によってお金の量自体を増やせるプレイヤーがいるから、お金を借りて(信用創造が起きて)株式投資をする流れが起きれば、株式市場に流れるお金自体がさらに増えていくので、プレイヤー同士のもともとの持ち分を取り合いしているよりももっと大きな取り合いになっていくんでしょうけれど。ゲーム、マネーゲームですよね。
それに比べて、ある人が、具体的にある会社に出資したり、お金を貸したりすることは、その会社がそこで得たお金で事業をすることで、世の中に新たな価値を提供して、その価値の対価としてお金を得て、その得たお金から、出資金や借入金に見合うリターンをその人にお返しすることになるわけで、株式投資とは全然性格の違うものです。これが本当の投資だと思っています。そういう意味での投資は、僅かではありますが、鍵野も長年しています。中には、決して戻ってこないとあきらめているものもあります。でも、世の中によい価値を増やすと信じてやったことだし、そのお金をその人は真剣に使ってくれたので後悔はしていませんが。トータルでは損にはなっていませんし。
それで、昔も今も、結局一番確実なのは自己投資ではないでしょうか。鍵野はアドラー心理学にはかなりのお金と時間をかけてきましたが、十分元は取れています。人間関係が比べ物にならないレベルでよくなったという感覚的なもので、お金には換算できないものではありますが。また、中小企業診断士という、俗に「足の裏のごはん粒」=「取っても食えない」(笑)と言われる資格を取るために、時間とお金(これはたいしたことないですが)をかけて勉強しましたが、実際、この資格のおかげで(最近少し謙虚になって(笑)、結局資格のおかげで仕事をいただいてきた事実を認められるようになりました)、なんとか食えてはきたので、やってよかったと思っています。
株式トレーダーを職業にするというならまた話は別かもしれませんが、他の人が損することで自分が得をする世界に足を踏み入れて、幸せになる道理がないと思います。株式市場に流入するお金が、ウイルス並みに増殖し続けるような前提でも入れない限りは、いつまでもいつまでも株価が上がり続けるなんてことはあり得ないわけですから。誰かがババを引き始めたら、みんなの手札全部がいっぺんにババに変わるようなことが起きかねませんし、きっとそのタイミングを手ぐすね引いて待っているプロがたくさんいるでしょうしね。
アドラー心理学を学んで、家族や周りの人と仲良く協力的に暮らせるというセーフティーネットさえ手に入れられたら、そんなにシャカリキになってお金を稼がなくてもいいはずです。ぜひ、お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)か日本アドラー心理学会でアドラー心理学を学んでいる人を捉まえて、話を聞いてみてください。鍵野もそうでしたが、これまで会ってきた人たちとは違う何かを感じられるのではないかと思います。
写真は津久見に咲いていた河津桜です。桜は散るから美しいとも言いますね。いつか散るバブルに期待するよりも、自分に投資して幸せの花を咲かせてみませんか。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。