アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

夫や妻の話を聞けてますか?

こんばんは、鍵野です。
年賀状、明日一杯くらいでしょうか、来るとしたら。まだ、出した数の半分も返ってきていない気がします…。昨年は喪中ということで欠礼のご挨拶をしたのでほとんど来なかったのは予定通りだったのですが、ちょっと予想外でした。でも、これ残念ということではなくて、どちらかというとよかったなぁという感じです。それだけ執着も減るし、現実的に来年出す数を減らせますしね(笑)。いわゆるオワコンなんでしょうかねぇ、年賀状も。生存確認的な意味があったような気がしますが、SNSでつながっている人も多いし、もうお役御免という感じなのかもしれませんね。そういえば、今年から母も年賀状は終わりにして出してないと言ってました(来た人には出したらしいけど)。


震災で、年賀状が届くはずの郵便受けごと家が潰れたり流されたりしているお宅もあるんですものね。鍵野は、まずできることとして、Civic Forceというところに僅かばかりですが寄付させていただきました。少しでも被災者の方の役に立てたら嬉しいです。明日は我が身、九州にもプレートの沈み込みのひずみが溜っているというし、とりあえず持ち出し袋を用意しておきます。

 

津波が来たら家は流されるだろうなぁ…海も川も近いし。何を持っていきますかね? 持ち出し袋には、食料と水、軍手にアルミシート、ハサミとテープ、消毒薬に絆創膏、タオルとティッシュくらいでしょうか。あとはスマホと財布と手帳かなぁ…仏壇は持っていけないし、仏壇と仏道修行は関係ないし(笑)、残りは流されてもしょうがないかな。なかなか手に入らないアドラー心理学の本は惜しいけども…。あっ、やっぱりスマホを充電できるバッテリーはフル充電して用意しておいた方がいいですよね(今、充電始めました(笑))。もちろん充電ケーブルも忘れずに。車で逃げる暇はないなぁ…みんながそれを始めたら逃げれる人が逃げれなくなるかもだしなぁ…と、車だけが惜しくなるのでした、17万キロも走ってる軽なのに(笑)。近くに住む、母と伯母の避難もしっかり確認しないとなぁ、まだまだ二人とも頭も足腰も元気で安心はしてますが。


今日は夫婦関係についてまた書いてみたいと思います。あれね、鍵野も夫婦の片割れだったことがあるわけですが、まったく違う環境で育ってきた人同士が、一緒に暮らせるってこと自体が、とっても不思議なことだし、とってもチャレンジングなことですよね。運命の出会いという人もいるし、ホルモンの出会いという人もいるし(鍵野はこちらに一票(笑)、別にホルモン屋でデートしたわけでなくて)、よくもまぁそんな思い切ったことするわってねぇ(笑)。だから、野田先生も結婚前の同棲をお勧めしていたと思うんですが、やっぱりお試し期間は必要ですよね。いつでも返品OK、送料も負担します!なぁんて、ことはないわけで、マルイチではなくバツイチとか言うくらいだから、バツはできれば避けたいですもんね。それで、同棲という仮契約で3カ月くらい一緒に暮らして大丈夫そうだったら、まぁいいんじゃないかって、3カ月も本性を隠し通すのは難しいので(笑)。ダメとわかったら、互いにそれはそれで成功ですよね。本契約しなくて済んだんだから。やっぱり一旦契約してから、それを解消するのにはエネルギーが要りますからね。ましてや、子どもがいたりしたら、責任も大きくなるし、離婚はおススメじゃありません。子どもがいて離婚した鍵野が言うんだから信じてください(笑)。それでね、実は鍵野もちゃんと?同棲してから結婚してるんです(ずいぶん昔のことでよく覚えていないことも多いですが(笑))。3カ月じゃなくて、もっと長かったです、たしか。なのに、互いに本性を見抜けなかったのか? いえいえ、そうではなくてですね、そこはちゃんとクリアしてきたんだと思います。だって、13年くらい結婚生活を維持していましたから。元妻の方がたくさん目をつぶって我慢してくれたことが多かったかもしれませんが(笑)。


それで、別々に暮らしてきた男と女を夫婦にするホルモンが落ち着くのは割と早くて、女の人は、子どもができると子どもが一番になる人が多いし、男の人は、仕事人間まっしぐらで会社に埋没する人もいるし、別の女の人に関心を移す人もいるしですね、でもまぁ燃え上がったものは必ず冷めるんですよね、お互いに。鍵野の場合はというと、もともといわゆる子ども好きで、子どもが生まれたら子どもが一番になった気がします。そうなると男女関係というよりは、それぞれお父さんとお母さんとして家族に所属していくようになって、全部が子ども中心に動いていく家庭が多いような気がします。子どもを育てるための家族システムの構成員という感じ。話題もテレビ番組も買うものも、子ども中心になって、それが当然になって、夫婦二人でデートするなんてことはまったくなくなってしまう。鍵野もそうでしたね、まったく。何か、束の間のパーティーが終わったら、子どもが来て(くれて)、それからは、この子を育てるために生きている感じ。一緒に子育てをするパートナーとしての夫であり妻であって、夫婦が夫婦のためだけに行動するのはいけないことではないかくらいまでになってしまうことがあるのではないでしょうか。


でもですね、子どもは(ちゃんと育てば)巣立っていくんです。そうしたら、もし互いに子どものお父さんと子どものお母さんという関係でしか付き合って来なかったら、辛いですよ~、ずっと夫婦だけで暮らしていくのは。そうなったら、一人の方が気楽でいいって離婚する人が増えるのもわかります。子育てが主目的で一緒にいた夫婦で、互いに収入もあり家事もできるという、それぞれが自立しているのであれば、子育てが終わってまで、一緒に暮らしていく理由がないですもんね。どちらかの収入とどちらかの家事労働に依存し合っている関係であれば、ホルモンの方がとっくに冷めていても、まだまだ欲がありますから、子はかすがいではなくて、欲はかすがいで、一緒に暮らしていけると思うんですが(笑)。


だから、子どもがいてもいなくてもまずは夫婦で遊びましょうね。結婚前を思い出して、同じデートを再現するのでもいいじゃないですか。子ども抜きで、子どものことは忘れて、話題にも出さずに、預かってもらって(お金をたっぷりかけてでも)、昔を思い出してデートをしてみてください。そうしたら他愛のない話ができる仲に戻れます。一緒に雑談ができるようになります。間違ってもいきなり眉間に皺を寄せて、難しい問題を話し合ったりしないでくださいね。そういう真剣な話し合いは、他愛のない話、雑談が自由にできる関係に戻ってからでないと(戻るも何もそんなん一度もないわという人もいるかも(笑))できるもんじゃありません。雑談ができないまま、次にまともに会話したのは家庭裁判所の調停でだったなんてことになったら、何十億人もこの地球上にいる中で、何の因果かなんのご縁かせっかく出会ったお二人なのに、ちょっともったいないと思いませんか。関係修復なんて絶対無理!と結論を出されているのであれば仕方ないですけれども。


鍵野もそうだったからわかるんですが、夫婦の多くは互いの話をちゃんと理解していません。というか、聞いてさえいません。相手の話が始まったとたん、もうどうやって言い返そうか考え始めちゃってます。これ、仏道修行(ヴィパッサナー実践)で実感するんですが、人間は一度に一つのことしかできません。自分が何を言おうか考えている人は相手の話を聞けません。相手はこう言っているに違いないと自分勝手に解釈して決めつけて意味付けをして、まだ相手が話している途中なのに、それ(自分の仮想で作った相手の話)に対する反論を用意し始めます。これで、関係がうまくいったとしたらそれこそ奇跡です。だから、夫婦カウンセリングでは、コミュニケーションの仕方を学んで練習してもらいます。相手の話を本当にちゃんと聞けるようになれば、もうそれだけで解決に向かっていくはずです。だって、わかるから、そりゃそうだって、相手の立場に立ってみればですね。賛成できなくても、相手の言っていることがわかれば、それに対してちゃんと話をすることができますから、それで、ちゃんと自分の言うことをわかってくれたことがわかったら、相手もこちらの話を賛成しないまでもわかってはくれます。そうしたら、話し合いが成立するから、ちゃんと納得いく結論が出ます。そうやって、それぞれが大事だと思っていることをしっかり話し合っていければ、それ自体が関係改善をしていることになるし、最終的に必ずしも婚姻継続という結果になるとは限りませんが、でも、共通の問題を解決する(した)仲間として付き合ってはいけると思います。


もし夫婦関係が気になってらっしゃるのであれば、二人だけで話していると煮詰まってしまうので(互いにちゃんと聞けてないし辛いしですね)、お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)か日本アドラー心理学会のカウンセラーをつかまえて(最近こればっかり(笑))、とりあえず話をされてみませんか? 落語に出てくるご隠居さんじゃないですけど、ご自分たちだけでは気づけない視点に気づかせてもらえるかもしれません。それに、ご隠居さんと違って、コミュニケーションの訓練を受けている人たちなので、具体的に役に立つ話の聞き方なんかを教えてくれると思います。半年に一回とか歯医者さんに歯石取りに行くような感じで、もっと気楽にアドラー心理学カウンセラーを使ってくれたら嬉しいです。


読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。

生きとし生けるものが幸せでありますように。