アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

2023年の振り返りと2024年の目標

あけましておめでとうございます。
こんばんは、鍵野です。去年の秋から書いてきたんですが、記事も100本を超えましたし、書きたいことは書いてしまった感じもしますので、もういいかなぁと思ったんですが、この場を借りて、去年の振り返りと今年の目標というか抱負的なところを書いておいて、また来年にでも、まだ生きていればですが(笑)、振り返ってその年の抱負を語れればと思います。これで記事が年に1本ずつは増えることになる(笑)。


去年は、アドラー心理学を伝えることを本業にしてスタートしてみるという年でした。2017年にアドラー心理学に出会って6年間学んできたことを、はじめてアドラー心理学としてアウトプットしました。個別企業でのセミナー、有料のカウンセリング、無料のカウンセリング、無料の勉強会、有料のセミナーも実施しました。予想していたのとは違う流れになりましたが、どれもなんとかお役に立てた感じはあります。


個人事業主としての経営的には、上中下の予想区分で言えば、下の予想がさらに下振れした感じ(笑)ですが、まぁ収入ゼロでも資金繰りは持つように計算はしていたし、今や副業になった経営コンサルティングの方の仕事がちょうどいいタイミングでカバーしてくれたので、全然大丈夫でした。


それまではアドラー心理学については学んでばかりだったわけで、金と時間に糸目をつけず(笑)、ためになりそうな場があれば日本全国どこへでも、仕事よりもそちらを優先して、学びたい放題に近いくらいに学んできたんですが、アウトプットを始めた昨年からは、打って変わって、相談に来られる人の役に立つためにどうしても必要かどうかという判断基準で、参加する学びを厳選しました。学ぼうと思えばキリがなく学べるわけで、もうそういう贅沢三昧放蕩三昧は終わりにして(笑)、かなり我慢しました。その甲斐あってか、カウンセリングを中心に効果的に濃く学べたと思っています。やはり見取り稽古が一番身になった気がしています。


今年の目標としては、カウンセリングはニーズに合わせて無理のないところで引き続きやっていこうと思っています。広告宣伝費をかけてまで来てもらおうと動かず(効果なかったし(笑))、縁のあるところ、縁の届くところで満足します。力を入れたいのは、アドラー心理学的暮らしの具体的な実践方法である「エピソード分析」を伝えるところです。仲間同士で「エピソード分析」して助け合いながら、アドラー心理学的暮らしを続けていける自助グループが育まれていくようなお手伝いに注力したいと思っています。「子育て」をテーマにしたプログラムが動かしづらい状況でも、「エピソード分析」を核とした学び合いができれば、どんな人でもどんなテーマでも、互いの暮らしを点検し合って幸せに向かっていけるはずです。

 

そうそう、エピソード分析といえば、今年早々、今朝、布団の中でエピソード分析をしたのでした。最近は陰性感情ほとんどないなぁと思っていたのに、いきなりの怒り系の感情が湧いてきました、まだ寝てから誰にも会ってないのに、朝6時半に布団の中で。「ドーン! ドーン! ドーン! パラパラパラッ ドン、ドーン、ドーン! パラパラパラッ」という感じで、いきなり大きな音で花火の打ち上げが始まったのでした。寝耳に水、ではなくて、そういえば母から「明日、6時半から二見ヶ浦で花火があるって。甘酒も振る舞うらしいよ」と、せっかくだから行ってみたらと言いたそうな感じでお知らせがあったのでした。


とは言ってもですね、寝たのは1時とか2時とかだし、まだ眠いのに、いきなり花火で起こされて、それで、これ後で知ったんですが1000発もあったんですって。道理で長いわけだ(笑)。少しの我慢と思ったものの、どんどん盛り上がる感じで打ち上がるし、近所から小さな子の音を怖がってだと思うんですが、大きな泣き声も響いてくるわで、すっかり陰性感情を作ってしまいました。まだ寝てる人もいるっていうのに… 隣では息子も寝ていました。

 

抗議をしなくてはなぁんて考えながら、いやいやいや、ここで脳内エピソード分析をと、初日の出を楽しみに集まっている人たちのことを想像しながら、花火に喜んでいる顔も想像しながら、大分を佐伯を上浦を盛り上げようと朝早くから出張ってお世話をしている人たちのことを想像しながら、まぁ、今日だけだし、いつか終わるだろうし、そこに集まっている人たちが普段いろんな仕事をしてくださって、自分も暮らしていけてるんだし、と、協力的な目標を探す方に動きながら、うーん、でも、泣いてる子もいるし、まだ寝たい人もいるだろうになぁ、こういう場合どう動くのがいいのかなぁと布団の中でじっとしたまま(笑)考えているうちに、始めがあれば終わりがあるというわけで、ひときわ大きな音と余韻を残して花火も終わってくれて、そこから9時半まで寝てました(笑)。


それで、お昼におせち料理をいただきながら、息子に花火のことを話したら、全然気づいてなかったみたい(笑)。そっかぁ…やっぱり人それぞれ、主観の世界に生きてるんだ、仮想論だなぁ、自分はすぐ気づくけど、全然気にせず寝れる人もいるわけだ。やっぱり抗議はやめようと思いました(笑)。

 

そんな布団の中で半分寝ながらでもできてしまう(笑)「エピソード分析」を身につけるには、既に野田俊作顕彰財団(AIJ)の「パセージ・プラス」という強力なプログラムがあって、それを受講すれば済むといえば済む話ではあるのですが、これは子育てがテーマで、しかも「パセージ」という子育てのベーシックコースを学んで半年実践してからの受講という条件があるので、子育てを卒業した人、そもそも子育てをしていない人だと現実的ではないんです。それで、「エピソード分析」は、学んで損はない、野田先生が日本語話者に残してくれた凄い宝物なので、はなはだ僭越ではありますが(笑)、鍵野がちょっと実験的な意味も含めて「エピソード分析」普及に向けた、違った動きをしてみたいと思ったわけです。


ということで、グループでの「エピソード分析」ができる人、お互いの暮らしを協力的な方向に変えていくために協力し合える人を増やしていくのが今年の鍵野の目標です。とりあえず、100人…ではなく、10人…いや、調子に乗らないためにも5人を目標にします。鍵野が動いたことで、5人の人が「エピソード分析」をし合えるようになれば、まずはその方たちだけではなく、その方たちのの家族や友人周りの人への貢献にもなるし、そして、それはその方たちが今後も使っていける一生の財産になるし、また、今後その方たちから学ぶ人も出てくるだろうし、たった5人ではなくて、かなりの貢献になると思っています。相談に来られた方をカウンセリングすることよりもっと大きな貢献ができると期待しています。

 

学びについては、今年も見取り稽古できるチャンスを最優先に、資金繰りと相談しながら出かけていこうと思っています。今年は魅力的な学びが遠方でたくさん開催される予定なので、資金繰りを無視ししてアドラー貧乏(アドラーの学びで貧乏になるという、よくある話を表す業界用語です(笑))になってでも出かけたいところではありますが、旅費の大小も考慮に入れながら厳選していきます。とりあえず、3月3日のオープンカウンセリングは、12月に引き続き、中島先生から学んでくることに決めました。滋賀県草津市まで前泊で行く予定でいます。迷っているうちに定員に達してしまったらどうしようと思っていたのですが、なんとか間に合ったようでホッとしました。


そんな目標と期待をもって、また一年暮らしていきます。いつも思うことですが、現実は今この瞬間しかありません。過去も未来もありません。一瞬一瞬に気づきながら、自分にできることを、落ち着いてやっていきます。思ってもみないことが起こって思ってもみなかったことをしているかもしれませんが、それでも、鍵野にできるのはせいぜい自分の知っているアドラー心理学を必要としている方に伝えることくらいなので、それなりに役に立ちつつ満足しながら暮らせているんではないかなぁと予想しています。


と、こんなことをゆっくりぽつぽつと書いているうちに、鍵野の母校(大学院)がある能登半島を中心に、地震津波が襲ってきたというニュースを知りました。明日は我が身、目と鼻の先が海という佐伯上浦で暮らしているので、津波は本当に他人ごとではありません。地震津波の被害を受けたみなさんの平和と安全を願っています。アドラー心理学の先輩方が金沢にはたくさんいらっしゃるし…どうぞご無事でありますように。


読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい一年を過ごされますように。

生きとし生けるものが幸せでありますように。