アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

文系理系問題とアドラー心理学

こんにちは、鍵野です。
去年は息子が受験生だったので、そのとき見ていた受験系の動画が出てくるとたまに見ることがあります。それで、さっき見てちょっと驚いたのが、理系学部に文系科目だけで行けるところが結構あるんですね。近畿大学とかたくさんあるようです。大学によっては看護学部も文系科目だけで行けるところがあります。さらに驚くのが、薬学部にまで文系科目だけで入れるって…でも、国家試験、大丈夫なんでしょうか?

 

かく言う鍵野も小学生の頃は理科と算数が大好きで、てっきり理系と思っていたけども、中学の数学の先生と相性が悪くて…おーっと、アドレリアンがこんなことを言ってはいけませんね(笑)。まぁ先生を言い訳に、数学でつまずいたってことです。で、高校は文系コースで極力授業を減らして、朝マックしてから10時とかに登校するような優雅な高校生活を送って、一浪して文学部に入り、4留して、プログラマーとして上場していたソフトウェア開発会社に入れてもらいました。その後、上場前のソフトウェアベンチャーに転職し、上場直前に精密機器メーカーに転職(惜しかった、もう少し株を持っていれば儲かったんですが(笑))し、そこでもソフトウェアエンジニアとして働いてました。

 

でも、理工系学部出身でないという血が騒ぐのか、経営に近い仕事がしたくなって、異動アピールのために、中小企業診断士を1年で取り(このときが一番勉強してたかも。飲み会も行かず、通勤時間も昼休みもひたすら問題集やってました)、めでたく社内公募で経営企画室内の新規事業開発を担当する部署に異動させてもらえました。そこでは尊敬できる凄い上司に恵まれて、楽しく充実したサラリーマン生活を送っていたのですが、楽しい日々はそう長くは続かず、その尊敬する上司が異動することになってしまい、新しく来た上司とはまったく考えが合わず、評価もされずやってきた仕事を否定されて勇気をくじかれてしまい、そうだ、サラリーマン辞めよう!と、大分に来るきっかけをつかんだのでした。こうやって節目節目で自分と会わない人が登場してくれて、いつも背中を押してくれるんですよね。振り返ればみなさんありがたい大恩人です。

 

だから、まぁ、文系、理系って、そうはっきりしたものでもない気がします。理系の人だって大学数学でつまずく人も結構いるようですしね。本当に必要なら勉強するでしょうし。そういえば、会社員しながら通った大学院も北陸先端科学技術大学院というところでしたし(サテライトのキャンパスが田町にありました。本部キャンパスに行ったのは修了式のとき一回だけでした(笑))、働き始めてからでもなんとでもなります。

 

アドラー心理学で考えるとですね、ストレンクスなんですよね、注目するのは。文系、理系って分類する考えは、そもそも個性記述的な学問であるアドラー心理学的でないんですね。ある人のストレンクスは、使いようによっては、文系でも理系でも使えるはずです。数学ができるから理系っていうのは、受験のルールの話であって、本質的ではないと思います。絵画的にイメージをつかめるストレンクスが幾何で使えるかもしれないし、文法のルールを的確につかめるストレンクスが現象を物理法則で読み解くことに使えつかもしれませんし。

 

なので、早期回想(小さい頃のある日あるところで一回だけあった出来事で感情を伴ってありありと思い出せるもの)をお聞きすると、その方のストレンクスがたくさん見えてきて、どんなお仕事が向いていそうか、あるいは今の職場でどんな風にそのストレンクスを活かせそうかといったアドバイスができます。お子さんがいらっしゃる方であれば、ぜひその子を文系理系と決めつけずに、その子のストレンクスがなんなのかを知った上で、そのストレンクスをどうやってみんなの暮らしに、社会に貢献する形で活かしていくことができるのかを、お子さんと相談したいですね。そうすれば、経済状況、住んでいるところなどなどと掛け合わせる中で、具体的な進路が見えてくると思います。

 

と、書いていて、なんだかアドラー心理学的適職相談、進路相談ができそうな気がしてきましたが、まぁ、できますね、はい。興味があれば言ってください。カウンセリングとしてお受けできます(宣伝か、結局(笑))。

 

読んでいただきありがとうございます。
みなさま今日もどうぞよい一日を。

生きとし生けるものが幸せでありますように。