アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

滋賀での見取り稽古

こんにちは、鍵野です。
関西に行っていて、昨日の夜遅くに大分に戻りました。
土曜日は奈良で鳥肌実ライブ(毒炎会)に初参加。悪のJYSマーク(ジャニーズ、吉本、創価学会)について、今回は特にY中心にたっぷり2時間、最前列で毒炎を浴びてきました(笑)。口から吐かれる毒とは裏腹に、鳥羽田さんの真面目で優しいお人柄を感じました。質問コーナーに入って、鍵野も鳥肌中将閣下に日本の税制のあるべき姿について質問させてもらったんですが、そのときバクバクバクとステージ上でバナナを何本か平らげる姿が、ネタというよりは本気のエネルギー補給な感じで、ライブで暮らしてきた人の凄みを感じました。テレビはもちろんYouTubeでも言えない話だけど、誰だって検索すれば拾えるような情報を、汗をかきながら太ったおじさんがスーツ(玉砕スーツ)を着て2時間しゃべる、それをお金を払って、小さな丸椅子に座って、大の大人がライブハウスでおとなしく(ときどき笑いあり)聞いている、ということが、ものすごく面白い現象だなぁと、参与観察的にその現象に参加しながら、思いました。価値相対論を実感することができました。


昨日、日曜日は、滋賀の草津で、鳥肌実ライブのついで…ではなく(笑)、こちらが主目的でしたが、尊敬する日本アドラー心理学会心理療法士で元指導者(昨年、指導者というポジションは廃止されたのでした)中島先生の早期回想ワークとオープンカウンセリングに参加しました。尼崎では大ベテランのHさんもオープンカウンセリングをされるということで、どちらに参加するか少し迷ったのですが、なぜそう動くのかを質問すると、いつもしっかりその理由を答えてくださる中島先生の方に行くことにしたのでした。


中島先生の早期回想ワークは、これで4回か5回目くらいの参加になるし、自分でも真似させてもらっているので、手順はすっかり入っているのですが、他のメンバーさんとの協力というところで、お邪魔をしてしまったり、逆に大事なところで遠慮して、あとでもう少し貢献できたのにと思ったりと、やっぱり自分のライフスタイルゆえですが、ストレンクスを平等の位置でうまく使うというところにまだまだ課題があるなぁと気づくことができました。カウンセラーとしてではなく、メンバーとして貢献するときの動きがですね、いい感じの中道が難しい。次にグループワークがあったら、事例提供者でもなくリーダーでもない、この立ち位置でもう少し貢献的に、ライフスタイルを意識しながら、動いてみようと思います。


そして、いよいよオープンカウンセリングなのですが、その前にアドラー心理学同期のTさんとランチに出ました。Tさんとは野田先生の最後の基礎講座理論編を受講したときに一緒だったんですよね、だから同期。もう一人同じ講座で出会ったIさんも同期で、地元でもあってやはり今回参加されていて、お会いできて嬉しかったです。2017年の2月でしたから、もう7年も前のことなんですよね。野田先生にアドラー心理学を教わった3人が、今もこうやってアドラー心理学を学び続けて、再会できて、本当にありがたいことだと思います。

そのランチなのですが、ちょっとやらかしてしまいました。あとで新幹線に間に合うためにはもう引き返せないところで気づいたんですが、腕時計をお店に忘れてきたようです。まぁ、他にもあるし、ものが減るのはいいことだと、すぐにあきらめられたのですが、でも、待てよ、お店の人が困るよねと。勝手に処分はできないし、まぁ、忘れ物するのは自分だけじゃないから放っておけばルーチンで処理されるだけのことだろうけども…、でも気づいて何もしないのはねぇ、無責任だから、アドレリアンとしてはちょっと。電話して、「ありません」と言われたら、よかった、で終わるけど、「あります」となって、着払いで送ってくださいなんてお願いするのも、お店の人に悪いしなぁ… と、ここで、「そうか!」、やっぱり無意識的に忘れてきたのかもと思い当たりました。というのは、じつは、3月末に、草津ではないけれど、同じ滋賀の大津でAIJの先生方のオープンカウンセリングがあるのでした。一応、宿は押さえてあって、行こうかどうしようかと迷っていたのでした。前にも書きましたが、自分が学びたいことを学びたいだけ学ぶ時期はもう終わったと思っていて、みんなのために必要最小限で行こうかなぁと方針を変えたので、今回の中島先生のは、その最小限に入っていて、3月末のは、もちろん参加したいんだけれど、自分の欲に過ぎないのではと、迷っていたのでした。時計を忘れたおかげで、やっぱり参加しようと、決めることができました。決めたのは、中島先生のオープンカウンセリングの見取り稽古が終わってからですが、だからこそ、AIJの先生方のオープンカウンセリングも、カウンセリング講座のデモではなく、オープンカウンセリングとなるとどう違うのか違わないのかも含めて、自分のためだけでなくみんなのためにも見に行きたいと思ったのでした。行きは新幹線、帰りは夜行バスで予約しました。夜行バスはコスト削減のためではなく、ダイヤ改正の影響か、新幹線ではその日のうちに家にたどり着けないとわかったので仕方なくです(笑)。田舎の電車はどんどん間引かれていくんですよねぇ…。

 

それで、ようやくオープンカウンセリング(…あくまでもカウンセリング講習会(笑))ですが、いやぁ、凄かったです。毎回、中島先生のオープンカウンセリングからは貴重な学びがあるんですが、今回は、特に大きな学びがありました。もちろん内容については書けないのですが、鮮やかに、とか、スパッとというのではなく、様々な抵抗にあいながらもその抵抗自体を相談者さんのサバイバルしてきた力の証として、祝福するかのように受け止め、アントニオ猪木風車の理論とはこれだったのかと思わせるように(誰も思わないでしょうけれど(笑))うまく利用しながら、相談者さんが少しでも進めるように丁寧に丁寧に、押し付けなく、勇気をくじかず、それでいて、洞察を得て、行動を変える決心をするところまで一緒に歩いて行かれる感じを見取り稽古することができました。相談者さんを信頼しているからこそ、あきらめず、押し付けないでいられるんだなぁと、カウンセラーとしての姿勢、構えに、自分も常にそうありたいと深く思いました。


滋賀まで行った甲斐がありました。これから鍵野のカウンセリングを受ける人になにかしら還元できそうな気がしています。


仕事で考えざるを得ないとき以外は、普段はあまり考えないことにしているんですが、アドラー心理学を遠征で学びに行った日と次の日は、頭がグルグル思考してしまいます(許しています)。今も、まだ余韻があって、思考・妄想がすぐ立ち上がる感じになっていますが、思い起こせば、ヴィパッサナー(瞑想)実践をする前までは、365日24時間こんな感じだったんだなぁと(深く寝てるときは除く)、こんなんじゃまともに暮らしていけるはずないなぁと驚いてしまいます。考えないでいることができることが信じられないほど、人間は思考・妄想が好きなんですよね。


読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい一日をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。