アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

心の回復

<2023年11月3日wrote>
おはようございます、鍵野です。
今乗っている車、ミラがもうすぐ車検なんですが、オドメーターはもう少しで17万キロになります。年間1万5千キロくらい走ってきました。今回の車検を通して、もう一回がんばると目標にしていた20万キロを超えます。どうかなぁ、クラッチとかミッションとか換えなければという事態になったら、さすがに新しい車に乗り換えるかなぁと。
 車も生き物のように食べ物さえあれば自然治癒してくれるといいのですが、それは難しいでしょうね(自動で修理工場まで走っていって直してもらって帰ってくるという時代はまではすぐそこかもですが)。生命ってすごいなと思います。私たちも病気になれば、お医者さんや看護師さんのお世話になりますが、お医者さんや看護師さんは助けてはくれますが、結局治しているのは自分の自然治癒の力ですよね。身体が壊れていくスピードを修復するスピードが上回れば健康という平衡状態に達して暮らしていけます。お医者さんは、手術や薬で壊れていくスピードを落とし、修復するスピードを上げるお手伝いをしてくれているのだと思います。薬や器具機械等の常用によって平衡状態を保つことも含めて、生命が本来持っている力があってこその医療だと思っています。
鍵野の行っているアドラー心理学カウンセリングは医療行為ではありません。それでも、全体論で示されるように、心と身体は協力して全体としてその人独自の目標を追求していると考えるので、心が変われば身体との協力の仕方が変わって、身体に何らかの影響を及ぼすことは当然と考えます。心理的な問題が解決したら体調も良くなったということはよく経験されることですよね。同様に身体が変われば心との協力の仕方が変わるので、心に何らかの影響を及ぼすことも当然と考えます。お腹が空いたらイライラしたり、身体が疲労したらやる気が出なかったりというのは、そりゃぁあるだろうと。ものすごく集中して楽しくものごとに取り組んでいたら、おなかの空いているのも身体が疲れているのも忘れていたというのも、それもあるなぁと。そして、身体に自然治癒力があるように、心にも自然治癒力というか、いやそもそも心は病気になるわけではなくて(脳は病気になりますが、脳は心ではありません)、その人のそのときの考え方に何か引っかかりがあって、ものごとがうまく処理できていないだけだと鍵野は思っているので、心の回復力と言いたいと思いますが、それがあると考えます。なので、アドラー心理学カウンセリングで、相談者さんと協力して一緒に考えることでその引っかかりを取ることさえできれば、心が本来の働きを回復してスムーズに流れ出してくれると期待しているわけです。
アドラー心理学カウンセリングで引っかかりが取れて、心がスムーズに流れ出すと人によっては奔流にさらされたように感じることがあるかもしれません。それまでの引っかかりが深く強いほど、流れ始めた心の勢いも強くなるのかもしれません。ものごとがクリアに見えてきて、怖くなってしまうこともあるかもしれません。でもどうか恐れないでください。あなたにはこれまで生き抜いてきた力があります。劣等感とそれを過補償するための優越目標も仮想に過ぎませんが、その目標追求のために培ってきた力、ストレンクスは現実にあなたが持っている力です。見えてきた新しい世界で、自分も含めたみんなのために、そのストレンクスを使っていきましょう。IではなくWeの視点で、平等の位置であなたの力を使えたとき、最初に感じた恐れは喜びに変わっていくはずです。
かく言う鍵野も、たぶん最後の引っかかりが取れて流れ始めて3日目の朝ですが、まだ恐る恐るながらも、ある場面で今までのやり方ではなくWeの方向で力を使い始めることができている気がしています。無理せず一歩一歩その感触を味わいながら成長していきたいと思っています。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい連休をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。