アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

自分の行動を不思議だなと思える力

<2023年10月12日wrote>
こんばんは、鍵野です。
今日はかなり早起きしての仕事だったので、ちょっと眠いです(お客さんがとっても早起きな業界の方だったので(笑))。でも、眠気って不思議ですね、すっごく眠かったのに自分の興味があることに接するとすぐに眠気が吹っ飛んでしまいます。鍵野の場合、6時間寝れればスッキリですが、4時間だとちょっと厳しい感じです。アドラー心理学では、「全体論」といって、心と身体が協力してその人全体(これを分離できないという意味のインディビジュアル(個人))が目標達成に動いていると考えます。「ちょっと寝たら?」と言ってくれる人もいる(「いた」かな正確には(笑))のですが、昔から昼寝はできないというか…しないんですよね。この、眠いけど集中したらスッキリしたり、またすぐ眠くなったりが実は気持ちよかったりして(笑)。全体論については…これがわかればアドラーマスターというくらい、なかなかわかった気がしにくいところなんです。説明してみようかなぁと思ったけど、歯ごたえあり過ぎるので、やっぱりもっとスッキリ調子のいいときにします。
 さて、自分のやっていることを、「こんなの当たり前でしょ、こういうときはこうするものでしょ」という人はなかなか変われなくて、「私ってなんでこんなことしちゃうんだろう?」って自分の行動を不思議がれる人は変われるんだと、野田先生がおっしゃっていました。「自分のことは自分がよくわかっている」これはアドラー心理学ではありえないんですよね。「自分のことは自分はいちばんわかってない」のが本当だと思います、アドラー心理学カウンセリングを受けたことがない人であれば。
それは、ここでいう「自分のこと」というのが、自分のかけた色眼鏡を通してみた自分のかけている色眼鏡のことだからです。カウンセラーなどの他の人の(色眼鏡の)協力がなければ、自分の色眼鏡の色を知ることはできないということですね。それでも、いくらカウンセリングを受けても、自分の行動を不思議がれない人(=どうやら自分は色眼鏡をかけているらしいと思えない人)は、カウンセラーが違う視点を提供しても、困ったことが起きたときに自分じゃなくて相手が変だと思うので、効果は望めないかもしれません。相手の方がカウンセリングに来てくれるのであれば別ですが、カウンセリングに来られた方が変わるお手伝いができるだけなんですよね、結局は。もちろん、自分が変われば自分と相手とのコミュニケーションが変わるので、結果的に相手(の対応)も変わるのですが、相手を変えるのを直接の目標にすることはアドラー心理学カウンセリングではありえません。
それで、自分が変わるのってものすごく怖いので、カウンセラーとの協働作業を進める中で、たっぷりの勇気づけが必要になります。相談者とカウンセラーとの間で、相互尊敬、相互信頼、協力、目標の一致が成立しているときだけ、勇気づけが可能になります。そのためには、まずカウンセラーが相談者を尊敬(属性、振る舞いに関係なく、人として、対等の存在として無条件に尊敬する)し、信頼(お手伝いは必要かもしれないけれど、この人には自分の問題を自分で解決する力があると信頼する)しないと、その先にある、カウンセラーのことも尊敬して信頼してもらえる関係は成り立ちません。そして、協力(どちらか一方が動くのではなく、互いの力を出し合って、一緒に作戦を立てて一緒に実行していく)し、目標の一致(何を目標に相談を進めていくかしっかり合意する)を取って、カウンセリングを進めていきます。野田俊作顕彰財団(AIJ)認定カウンセラー、日本アドラー心理学会認定カウンセラーは相互尊敬、相互信頼、協力、目標の一致を絶対条件にカウンセリングをします。
もし自分の行動を不思議だなと思えたなら、成長のチャンス到来かもしれません。
ぜひ、お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)認定カウンセラー、あるいは日本アドラー心理学会認定カウンセラーに相談されてみませんか?
読んでいただきありがとうございます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。