アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

結婚と離婚

<2023年10月19日wrote>
こんにちは、鍵野です。
ここのところ割と忙しめだった(世間のみなさまからすればそれでもずいぶん余裕あるんですが(笑)もうサラリーマンには戻れませんね)んですが、今日はのんびり過ごしています。自営業というか自由業というか…カウンセリングやコンサルティングの仕事が入らないときは、アドラー心理学の本を読むか、初期仏教の本を読むか、近くに住む母の買い物の運転手をするなどをして過ごしています。本当は、本を読む時間があったら真剣にヴィパッサナー実践した方がいいというのはわかっちゃいるのですが…無意識的にまだまだ俗世間に未練があるんだろうなぁ(笑)。お釈迦さまは一晩で悟りを開いたというけれど、もう2年以上毎日ヴィパッサナー瞑想を続けていますが、まだまだ道は遠い感じかなぁ、まぁそれでも、まともにアドラー心理学カウンセリングを動かせるようになったのはヴィパッサナーのおかげだと思っています。自分の(カウンセリングの)成功ではなく、相談に来られる方が少しでも幸せな方向に進めるようにと本気で動けるようになったので。
 それで、今日は結婚について書いて(考えて)みたいなと思っています(書いたり人にしゃべったりして初めて考えられると野田先生がおっしゃってました)。みなさん、結婚されてますか? 鍵野は一度結婚したことがあります。そして一度離婚しました。異性と結婚することになってますよね、日本では。調べて驚いたんですが、今や、世界の国・地域の22%で同性婚(および同等の権利を保障する登録制度)が認められているそうです。正直、びっくりしました。そういう流れからすると黒歴史になってしまうのかもですが、アドラー先生の本で同性愛は非行とかと一緒で勇気をくじかれた人のすることとして扱われています。この辺り、現代のポリコレに合わせて現代アドラー心理学として修正されていっている気がします。種として繁栄することを是とするのであれば、子孫を残さない同性愛は、共同体感覚に反するという立場もあり得ますが、しかし、同性婚カップルが、異性婚で生まれて育児放棄された子を養子にして、愛情豊かに育てていくというケースもあるでしょうから、一概には言えませんよね、これも。まぁ、そもそも、分業社会ですから、別に自分の生物学的な子を作らなくとも、他の人の子どもが大人に育っていくことを助ける活動をしているのであれば、それは立派に子育てに参加していると言えるでしょうし。それでも、同性婚がメジャーになる事はなくて、マイナーなままだとは思います。そうでなければ人類はとうの昔に滅びていたでしょうし…。
減数分裂してできた両性の生殖細胞が一つになって、両親と同種だけれど異なった遺伝子の組み合わせをもつ新たな生命が生まれるという仕組みは、人類に限らず多くの単為生殖しない生物が採用している仕組みですよね。森のくまさんなんかも、普段は単独行動をしているんだけれども、時期が来ると発情して(ホルモンのせいとは言いますが、そのホルモンはなぜそのタイミングで必要な量分泌されるのかとか、結局よくわからないですよね。やっぱりくまさん同士の関係でお互いにそのときその気になったとしか言えないのではと…)、春になるとかわいい子ぐまちゃんを2頭連れたお母さんぐまが冬眠してた穴から出てくると。小さい子どもにお話しをするときには、こういうのを「結婚」と言ったりしますけれど、別にくまさんが市役所の戸籍係に届け出に行くわけではないので… それで、「離婚」をしたわけでもなく、くまのお母さんはシングルマザーとして立派に子ぐまちゃんを育てていくわけですね。偶然、どこかでお父さんぐまと再会しても、子どもを守るために追っ払われちゃうんでしょうね、きっと。そうして、子ぐまちゃんも大人に育つことができれば、同じように発情するようになると…。
で、人間は、くまと違うのか、全然違わないんじゃないかなという気がします。いろんな条件を整えなければいけないややこしさは、くまさんの比ではないですが、もし「発情」がなかったら、めったに結婚なんてしないのではないでしょうか。まぁビジネスとして、戦国武将であれば政略結婚が普通だったでしょうし、現代でも、遺産目当てで老い先短い人の妻になるなんてことはあるんでしょうが、一般庶民にしてみれば、「なんであの人と結婚したの?」と聞かれて「なんとなく…」という人が多いのではないかと… 「タイムマシンがあって、夫(妻)になる人と出会ったそのときに戻れるなら、そのときの自分にどんな声をかけますか?」なぁんてことは聞かない方がいいみたいです、たぶん(笑)。
でも、ですね、はい、たしかに「発情」しておりました、と認めた上で、ここからが人間がくまさんと違うところになりますが、もうとっくの昔に「発情」は終わってですね、あれ?こんな人だったっけ?「昔は…」と冷静に相手のことを見て、また自分も相手に見られてですね「昔は…だったのに…」とか(笑)。まぁ無常ですからすべて、否が応でも我々は一瞬一瞬、老いていきます。あのときの彼(彼女)はもうそこにはいません。一方、世間を見渡せば、これも当たり前ですが、若い人がたくさんいます。雑誌でも映画でもテレビでも動画でも、魅力的な人たちがたくさん出てきます。どうしますか? 
1.新しいパートナーを探しに行く、これもう一度「発情」しようということですね。
2.妄想の世界で「発情」する。これ、浮気は浮気ですね。行為はなくとも。
3.終わったことにする…そういうのは(笑)。
4.互いの変化を受け入れて、現実の夫(妻)と仲良くする。
他にもありそうですが、だから「離婚」するってあまりなさそうですね。くまさんなら、発情が終わればすぐ離婚して、時期が来たらまた発情するわけですが…
1.の結果として「離婚」に至るケースはよくあるようです。「離婚」してから探しに行くという律儀な方もいらっしゃるとは思いますが、レアケースだろうと思います。
2と3も危ないですよね、「発情」期間が終わった後、長~い長~い婚姻生活をどう維持していくか、まぁお子さんがいる場合は、「子育て」という仕事が待っているので、その間は夫婦だけで向き合わずに済みますが、子どもが巣立った後、どうするか? 夫さんの場合、会社に居場所をしっかり確保している人であれば、定年退職まではまだ間が持つかもしれませんが、退職後がきついですよね。奥さんの場合は、たいてい朝から晩まで自分が活動できる縄張りは確保しているでしょうから、あまり困らないんですが、でも、それまでは一人のくつろぎタイムだった時間空間に夫さんが割り込んでくるようになると息苦しくなる人も多いかもしれません。
なので、アドラー心理学のおすすめは断然4です。互いに「発情」してたことを認めた上で、これからは人と人、対等平等に仲良く暮らしていこうと覚悟を決めて、楽しくやっていくことです。互いを選んだのは「発情」しておかしくなったせいかもしれないけれど(まぁそれも個人全体が主体的に選んでやっているというのがアドラー心理学の立場ですが)、その後話し合って協力して一緒にやっていこうと決断して実際に一緒にやっていくのは、人間的、英雄的(笑)な行為ですよね。子どものころ、どれだけ長い間一つのおもちゃで遊べていましたか? 美男美女もみんな一皮めくれば同じ人間です。断言しますが、絶対にこんなはずではというところが出てきます。だったら、もう不具合不満が出尽くした(笑)お二人同士で努力される方が楽だと思います。せっかく出会って結婚までしたんですから、責任を取ってですね、仲良くやっていく方がいいと思います。コスパもいいですし(笑)。離婚は本当におすすめしません。できれば避けた方が…すっごいエネルギー要りますしね(経験者談(笑))。それでも、離婚した方がいいというケースもあるとは思うので、それはまた個別にご相談ください。
鍵野は仏教徒なので「運命」って信じないですが(すべては無常なので)、それでも結婚しちゃったら「運命愛」というか、あとはあきらめて(笑)、相手のいいところだけを見て暮らせばいいのではと思います。離婚してるのによく言うよと自分でも思いますが、鍵野も、離婚した相手の(なるべく)いいところだけを見るようになったおかげで、今は、結婚していたときよりも、仲良く助け合える関係になった気がしています。
読んでいただきありがとうございます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。