こんばんは、鍵野です。
今日は午前中は、ある会社の今後の計画作りをお手伝いするお仕事をしてました。こういう前提で、これがこうなるので、これがこうなるから、で、こうなる、それで、なんとかなる(…はず)という計画作り。大事なのはロジックです。今さら、CとかC++でコーディングのお仕事を頼まれてもできる気はしませんが、でも、元ソフトウェアエンジニアの経験は、経営計画のお手伝いの仕事におおいに役立っている気がします。要求仕様を満たすように基本設計をして、それを詳細設計で実現していくような感じ。だから、いったんその流れを作りこめれば、あとは前提条件のパラメータを変えればアウトプットがどう変わっていくかがシミュレーションできるので、社長さんや社員さん、銀行の人たち、その他の関係者さんともお話しながら、リアリティのある計画に仕上げていけます。そういうこともあって、この計画のお手伝いの仕事は、もう十何年かやっているわけですが、割と楽にできて早く仕上げられながら、なおかつ(たぶん)お客さんの満足度も高いようです。
まずは、社長さんのお話をお聞きするのが一番大事なところなんですが、アドラー心理学のカウンセリングをするようになってから、その一番大事なところのクオリティがものすごく上がったと思います。そのおかげで、何度も聞き直す必要がなく、社長さんの劣等の位置と優越目標がわかるので(たいていは早期回想を話していただける関係になれるので)、なんで困った状態になっているのかを押さえた上で、社長さんがやりたくてかつ強みを活かせる方向の施策がわかるから、後からそんなはずじゃという話もほぼなくなって、かなりの時短になっています。
それで、この仕事が好きかと言われると…やっぱりそうでもないかも(笑)。会社の計画となると、ステークホルダーが多くてですね、やっぱりなかなかその通りにはならないんですね。まぁ、その通りになればいいわけでもないんだけれども、でも、計画した行動、アクションプランはやっぱり試してもらいたいじゃないですか。でも、不確定要素が多すぎて、まぁ、方向自体は計画した意味があるんですけども、具体的な行動とそこからのフィードバックで学ぶところが、いろんな人の思惑がからまりあってですね、素直にいかないということがあります。それでも、喜んではいただけるし、そこから対価を得て暮らしてきたわけで、ありがたいお仕事なんですけれども…
その点、カウンセリングは、好きですね。相談者さんさえその気になれば、実行できるし、実行さえできれば成功でも失敗でもそこから急速に学ばれるし、実際にその方の人生が好転していくのを直に感じることができるので。一緒に考えて決めたことを実行するのに、社員さんを説得する必要もないし、金融機関に納得してもらう必要もないしですね。
しかし、仏教のお師匠様、スマナサーラ先生の教えによれば、仕事は好きなことよりも楽にできることをやった方がいいそうです。どっちが楽かと言ったら…経営コンサルティングの方かな、やっぱり。でも、「苦」が少ないという意味での「楽」であれば、圧倒的にアドラー心理学カウンセリングの方ですね。ものすごく大変だけど、いつも静かな喜びに溢れている仕事という気がします。前にも書きましたが、「稼ぎ」という面では、コスパもタイパも圧倒的に経営コンサルティングの方がいいのですが、アドラー心理学カウンセリングはですね、ときどき無料でもすることがありますが、他の生命にしっかり役に立っている感がもうそのまますごい報酬になっていて、なんとかとアドラー心理学カウンセリングは3日やったらやめられないって、誰も言ってないですか… じゃぁ鍵野が言います(笑)。
それで、鍵野もですが、個人事業主のみなさんは、もうすぐ確定申告の季節ですね。今日、某所から支払調書が郵送されきましたが「おっ、そろそろ準備するか」と気づかせてもらえます。この作業が嫌な人もたくさんいらっしゃるのを知っています。たしかに面倒なんですが、鍵野は、じつは好きなんですね、これ。単純作業って言えば単純作業なんですが、一年間、何にお金を使って、何で稼いだかを振り返るのって、なかなか楽しい作業です。今年で十何回目かの確定申告になりますが、今回嬉しいのは、カウンセリングの売上計上があることです。経営コンサルティングの収入に比べたらまだまだごく僅かに過ぎませんが、でも、0と1は違うって言うじゃないですか、ねぇ。感慨深いです、これまで散々、学ぶために時間とお金をかけまくってきたアドラー心理学が収入(の一部)になっているという事実が。やよいの青色申告を使っているんですが、最初のカウンセリングの売上を入力するとき、本当に嬉しかったです。経営コンサルティング事務所を開業した時の最初の売上の感動とはまた違った喜びがありました。嬉しくて、その喜びを分かち合いたくて、初の有料カウンセリングが終わったその日に、菊屋(大分県人御用達のお菓子屋さん)でケーキを3つ買って、近所に暮らす母と伯母にも食べてもらいました。
サラリーマン時代には会社が全部やってくれていたことを、自分で計算して税金を納めたり戻ってきたりと、面倒と言えば面倒ですが、勝手に国に持っていかれるわけではないし(源泉徴収分はまぁ仕方ないとして)、自分で管理できてる感じが、嬉しいです。まぁこれもライフスタイルと言えばライフスタイルなんですが、鍵野には、こうやって自営で暮らしていくのが合っているようです。
来年の申告では「カウンセリングの売上10倍に!」の報告ができればと思います(笑)。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。