こんばんは、鍵野です。
社長さんたちのお手伝いをする仕事を気持ちの上ではサブで、収入的にはメインで(笑)やっているんですが、まずは計画作りのお手伝いから入ることが多いんですけれども、決算書もほとんど見たことがないという方から、自分で補助金申請のコンサルもできそうなくらいに事業計画書もしっかり書けてこれまで何度も補助金をゲット(笑)してきたという方まで、いろんな方がおられます。鍵野は、じつは補助金申請のお手伝いはほとんどしたことがないのですが、あれって本当に大変なんですよね、申請時の書類作成もですが、その後の報告がですね。まぁ公金をいただくわけですから、当然という向きもあるかと思いますが、人手不足が深刻な小規模事業者にとって大変な負担にはなっているようです。昔に比べればだいぶ簡略化されてきたとは聞きますが、ただ(じゃないけど(笑))より高いものはないとはよく言ったもので、申請書類と報告書類に追われて、エース社員が営業に出れないなんて話を聞くと、ちょっと考えてしまいます。
それで、計画策定できませんっていうなら、まぁわかりやすいんですが、しっかり計画策定能力もあるし事業を説明する力もある社長さんでも、鍵野のような外部の人間がお手伝いする必要があるのはなぜかというとですね、まさに外部という立ち位置があるからなんですね。鍵野より社長さんの方がよっぽど業界のことは知っているし、能力もたっぷりあっても、やっぱり金融機関に納得してもらうというところでですね、そういう外部の専門家(中小企業診断士という名称独占だけの国家資格ですが、役には立ってますね、こういうとき)がアドバイスしながら一緒に作った計画なら、まぁいいんじゃないかと思ってもらえるというところの価値ですね。ここに対価が発生するわけです。
まぁ、借金を予定通り払えなくなった会社が、金融機関から支援してもらえなくなれば、いわゆる会社の事業はストップして、社長の個人保証が入っていますから、自己破産の方向で解決(それができるだけのお金は残しておかないとですね)することになるケースが多いと思います。この期に及んでスポンサーが現れて借金を肩代わりしてくれるなんてことは、めったに起きないですしね。それで、ひょっとしたら自分だけで作った方が早いしいいものできるかもと思っている社長さんでも、仕事を依頼してくれるわけです(笑)。
それで、資格の効能の話を考えてみたいなぁと思っています。今、一番大事にしているのが、野田俊作顕彰財団(AIJ)の認定カウンセラーと日本アドラー心理学会の認定カウンセラーです。これは、公的資格でもないし、だからどうなの?と言われると、いやぁ…となりそうですが、アドラー心理学業界(そんなのあるのか(笑))では、燦然と輝く価値がある(はず)。理由は簡単で、取るのがとっても難しくてまぐれでも無理だし、どんなに勉強しても無理なものは無理だし、ちゃんと修行して実践してアドラー心理学カウンセリングができないと取れないからです。
次は、さっきも書いた中小企業診断士です。理由はですね、飯のタネとしてやっぱりまだまだ使いどころがあるからです。この資格は上記のアドラー心理学カウンセラー資格とは違って、勉強すれば取れます。勉強は大変は大変ですが、鍵野の例ですが、一年本気で勉強したらフルタイムの仕事をこなしながらでも取れます。実際にコンサルティングができようができまいが取れます。一応、二次試験では紙上で経営コンサルティングをするんですが、でもねぇ、現場とは違いますから、そのペーパーテストの出来と現場の出来との相関はどのくらいあるのかちょっとわかりません。アドラー心理学カウンセラーの方は、取ろうと思ってから本気でやってアドラー心理学のことを考えない日がないくらい根性入れてもがきながら5年もかかりました。才能が薄かったのかもですが、でも、まぁ自分史上最高に難しかったのは確かでした。
その次は「経営革新等認定支援機関」ですかね。九州経済産業局が認定してくれているものですが、一応、これに認定されているところだけがお手伝いできる仕事もあるし、かつて何回かその仕事もしましたしですね。最近はあまり使ってないけど、まだ維持していた方がいいような気がしています。
後は、もうなくてもいいものばかりですね、「事業再生士」という資格もそれなりに勉強して取ったのですが、使い道のないまま維持費が高いしお蔵入り(休眠中)させてます。「ソフトウェア開発技術者(旧第一種情報処理技術者)」という資格も、ひょっとしたら今は名称が変わっているかもですが、昔はお給料が少しだけ上がった時期があったので使い道がありましたが、今は単なる思い出です。その他、「Sun認定JAVA Developer」というのも取りました。これは、ベンチャーに転職するときに役に立った気がします。そのベンチャーがJavaベースのOSを開発していたところだったので。TOEIC も九百何十点か取って、外国人と一緒に仕事するとかの経験につながって、まぁよかったかなと思っています。
と、まぁ書いていて気づいたんですが、アドラー心理学カウンセラー資格以外は、ちゃんと具体的に役に立ってましたね(笑)。でも、結局みんなはったりですよね、中身はあるってことにしておきましょうみたいな(笑)。この現代日本社会を泳いでいくときの通行手形的なね、本当に鍵野のことを信用してくれているというよりは、まぁそういう肩書があるから、信用しているというよりは、騙されていたときに言い訳ができるというようなですね。何にも外部機関が証明する資格等を持っていない人を、信用して、その人がへましたら、大変なことになりそうですもん、日本のサラリーマン社会では。なんか、この人パッとしない感じだけど、「〇〇〇」持ってるんだから上司も納得するだろう的な保険というか保身というかですね。
と書いていて、思い出したんですが、ずいぶん前の話ですが、ある組織に鍵野が信頼するメンバーをリクルートしたときですけれど、たしかに公的資格はない人たちだったけど、その人となり、能力は信頼していたので、絶対この人たちとチームを組めないなら仕事しないくらいの気持ちでですね、言い張ったら、通ったんですよね。あれは嬉しかったなぁ。で、その後、その組織にある人を入れて欲しいという話があり、その人は経験も資格もバッチリだった気がしましたが、お会いしたら、能力とかではなくて、自分のチームに相性的に合わない感じがして、チームとしてのパフォーマンスが落ちると思ってお断りしたんですね。それで、別のチームに合った人を、この人は例によって資格はない人でしたが(笑)、推薦したら、今度は落とされてしまったということがあったんでした。それから、その組織とはギクシャクしてしまい、まぁ、結果的によかったんですけれど、アドラー心理学に出会えたし、そこから飛び出すことになりました。
ということで、資格ですけれども、世の中の共通感覚的に互いに納得しちゃうレベルの通行手形としてはあった方がいいのかもしれませんね、入り口ではですね。その後はもう実力勝負だと思いますけれども。
で、そもそもアドラー心理学は、まだまだ世の中の共通感覚的に社会に有用なものとして認められているものでもないから(本は売れていても)、いわゆる資格としての使い道がないんでしょうね。でも、だからこそはったりではなく、通行手形でもなく、野田俊作顕彰財団と日本アドラー心理学会の認定資格には、ちゃんとした能力証明の意味があるような気がします。と言いながら、誰かカウンセラーを紹介してくれませんかと言われたら、やっぱり具体的にその人に会ったことがあって、その人のカウンセリングを見たことがある人しか推薦はできないんですよね(笑)。みなさん試験に合格したんだから、力があるのは間違いないんですけれども、文句を言われても自分で責任が取れるくらいに信用できる人となると、やっぱり限られてきちゃいます。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまこの後もどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。