アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

アドラー先生の勇気づけ

こんにちは、鍵野です。
今日の佐伯上浦は空も青く適当に雲があってさわやかな朝でした。
もうすぐ80歳になる母が地域の行事の何かのお世話役をしていたらしいのですが、みんなに楽しんでもらおうと走り回っていろいろ悩んで考えて、それでも、いろいろ手違い思い違いもあったようで、少しもめ事も起きたらしいですが、なんとか終わって、参加した人には喜んでもらえたようで、やれやれという感じで、いつもの元気そうな声で家の前を通っていました(声が大きいのですぐわかるんです(笑))。「もうやらない」と言ってましたけど、頼まれたらまた断れないんじゃないかなぁ(笑)。まぁ、でも母に限らず、人って何かを頼まれてそれに応えて、自分も何かを人に頼んで、感謝して、そんなことを繰り返しながら、お互い最後は何かをやり残して、それがいつかはわからないけれど、この世を去っていくんでしょうね。できるだけ執着なくさよならできるといいんですが、ずいぶん捨てたつもりでも、やっぱりあれもこれもとまだまだ気になることはありますね(笑)。年賀状の準備とか、確定申告の準備とか、仕掛の仕事を仕上げないととかですね。

そうそう、これを読み終わったら(再読なんですが)、もうしばらくアドラー心理学関連の本は読まくていいだろうと思っている読みかけの本が、何度か紹介していますが"The Drive for Self"(Edward Hoffman著)というアドラー先生の伝記があったんでした。これを読み終わらなければ死ねない(笑)。あと60ページくらいあるんですが、やっぱりいい本だなぁ~。アドラー先生がそこにいらっしゃるように感じるエピソードがたくさん紹介されています。

アドラー先生はサルマンドルフというところに土地と家を手に入れたんですが、そこの庭をとても愛していたそうです。いわゆるガーデニング大好きだったようです。でも、忙しくてなかなか手入れができない。そんなときにある人が先生を訪ねてきたんですね、この人、元泥棒さんで、服役中にアドラー先生の本を読んで、ぜひ会わねばと思って出所してから(そりゃそうだ(笑))訪ね来たんだそうです。アドラー先生もこの人の熱心さに感心されたのか、庭師として働かないかってことになって、そりゃぁもうという感じでこの人がアドラー先生の庭師として働くことになるんですが、アドラー先生が花を買ってくるように言って、戻ってきたらどう考えてもアドラー先生が渡したお金では買えないくらいのたくさんの花を抱えて戻ってきたんですね。それで、これは自分の正直さを試してるんだろうなぁと、アドラー先生はすぐにその人に、渡したお金で買えないはずの花は返してきなさいと強く言ったんだそうです。それでその人はすぐ花屋さんにお花を返してきて、以後、忠実に働いたということです。

また、末娘とのエピソードもジンとくるものでした。4人きょうだいの末っ子の(赤毛の)コーネリアはお姉さんお兄さんとは違って、一人だけ学問の道には進まず役者を目指したんですね。それもあってかインテリのお母さんとうまくいっていなかったそうです。それで自己評価が高くなかったらしいんです。そんなコーネリアの23歳の誕生日に、アドラー先生が毛皮のコートをプレゼントする約束と共に送った勇気づけのバースデーメッセージがあるんですが、それが泣かせます。適当訳ですが(笑)、「もうこれからはそんな大変じゃなくなるよ。それで、これからは一緒にとても楽しい経験ができるって私は確信してる。あなたのチャーミングさ、快活さ、親切心、そして他の人と一緒に働ける力が、ずっとあなたと共にありますように。あなたのもっているすごいポテンシャルを開発し続けることをやめないようにね」って。こんな親でありたいですね、アドレリアンなら!

読んでいただきありがとうございます。
みなさま今日もどうぞよい一日を。

生きとし生けるものが幸せでありますように。