アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

家族の価値

<2023年10月23日wrote>
こんにちは、鍵野です。
寒くなってくるとお日様のありがたさがわかります。
木造の一軒家に住んでいるのでよくわかるんですが、朝起きるとまだ暗くて布団の外の空気も冷たくて、暖房器具がいるかなぁと思うくらいですが、日が昇ってリビングに日差しが入ってくるとだんだん温かくなって固まっていた身体も緩んできます。お日様という言い方は、「様」が入っているくらいですから、擬人化して太陽を敬っている感じがしますよね。英語で、The Sun  というけれど、一個しかないんだしSunじゃダメなの?とも思ったけど、この宇宙に無数に恒星がある中で特別なあの太陽という意味らしいです。世界各地で太陽信仰が生まれる気持ちもよくわかります。太陽のおかげで地球が凍らないで済んでいるいるし、太陽光を利用して酸素を生み出してくれている植物がいてくれるからこそ、私たち人間や他の動物も生きていられるんですよね。月で太陽光発電をして超電導でロスを少なく地球に送ることができればエネルギー問題も解決するかな…なぁんてことはきっと起きないと思います、アドラー心理学が普及しない限りは(笑)。なぜなら、技術的にそれがいくら可能になっても、劣等感に支配されて、他の人を出し抜こうと競合的に暮らしている人たちがマジョリティな社会のままでは、大事なものがあればそれが大事なものであるからこそ分かち合うよりは独り占めして、高値で売りつけようと必死になる人たちが現れるからです。そして、気が付いたらその私たちを支配しているのがもはや同じ人でさえなく人工知能だったなんて未来が来ないとも限りません。生成AIがビッグブラザーになるディストピアは避けなければ…今年から大学生になった息子も人工知能研究が進んでいる大学で学んでいますが、ターミネーターが現実にならないよう、アドラー心理学で育った能力を発揮しながら、生き物に優しい研究開発に頑張って欲しいと思っています。
ところで、みなさんのご家庭ではどんなことを大事にされていますか? 日本の家庭であれば、正直であること、勤勉であること、なんかがよく挙がるようですね。他にも、人に優しくすること、人が困っていたら助けてあげること、とか、否定表現で、人に迷惑をかけないこと、人から笑われたり指をさされるようなことはしないこと、などのように対人関係での価値が挙げられることもあります。お国柄が出るのか、米国では、フェアであること、責任を果たすこと、お金を稼ぐことなどが重視されるとか、中国では、(家族一族以外には)みんな正直ではないことを前提に人に騙されないことを大事にしているという話を聞いたこともあります。アドラー心理学の生まれたドイツ語圏だとルールを守るとかって筆頭で出てきそうな気がします。
鍵野家ではどうだったかというと、たぶん「正直であること」と「どんな人とも対等に接する」というのを大事にしていたと思います。娘は、「パパは嘘つかないもんね」と本当に信じてくれていました(でも、サンタさんのことは…と突っ込まれたことがありました(笑)。サンタさん宛てのプレゼントのリクエストを書いて、なぜかお仏壇に置いておくというルールがあって(日本らしいでしょ。スピリチュアリティのドアが仏壇にあったんです)、サンタさんから返事が来るんだけど、なんかパパと字が似てるねって(笑)。これ唯一ついた嘘だった気が)。息子が嘘をつくのを見聞きしたことはないしですね。あと、娘が「パパ、どんな人でも態度変わらんよな」と言ってくれて嬉しかった記憶があります。
それで、我が家の場合は、子どもたちが私の大事にしている価値観を素直に受け入れてくれた例なんですが、そうでないご家庭もたくさんあると思います。でも、絶対に強い影響は受けているんです。無視するのは無理なんですね、家庭の価値観に対して。受け入れるか反抗するかどちらかになります。なので、よく聞く話ですが、警察官とか裁判官とかのご家庭でいわゆる非行少年が出てきたり、両親ともに教師というご家庭で、不登校だったり成績がすごく悪くなったり、とかですね、これらは家庭の価値観に反抗するパターンですね。プラス側で反応するかマイナス側で反応するかはあっても、親から提示されていない価値観を経験しようがないんですよね、お子さんは。
自分の大事にしている価値観を受け入れてくれたら、やっぱり嬉しいですよね。拒否されたら反抗されたら悲しいですよね。だったら、お子さんから嫌われないことです。みなさん、嫌いな人の大事にしていることを大事にしたいですか? 大好きな人の大事にしていることは大事にしたいって思うんじゃないでしょうか。
ということで、どうやったらお子さんに嫌われず仲良くやっていけるかというと、アドラー心理学を学ぶことです(宣伝(笑))。本当は、子どもには、好き嫌いを超えて、自分たちの暮らす社会への責任と貢献を学んでもらいたいんですが、まずはその社会に暮らすメンバーを仲間と思って好きになってもらわないとですね。そして、子どもたちが最初に出会う社会は家庭であり家族です(レアケースを除いて)。あなたはお子さんにどんな価値観を身につけてもらいたいですか?
(ちなみに写真はこれで車は卒業と思って乗っていたアルファロメオGTVです。爆音で人に迷惑をかけまくっていました(笑…いや笑い事ではないですね、反省してます)。人より前を走ってないと気が済まない感じもあったし、アドラー心理学実践の中で嘘のようにいらなくなりました、そういうの)
読んでいただきありがとうございます。
今日もよい一日を。
生きとし生けるものが幸せでありますように。