アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

怒るのは自由だけど

こんにちは、鍵野です。
はてなブログに引っ越してきてからの最初の記事です。
これまでFacebookページで書いてきたんですが、9月下旬からアドラー心理学について書き始めて、いつの間にか60本以上になっていたので、せっかくなら前の記事も読んでもらえそうなこちらに移ってきました。九州とか大分限定のネタでもないし、気になった人に読んでもらえて、ほんの少しでも何かの役に立ったら嬉しいなぁと思っています。みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今日は、何度か書いては来たのですが、再度「怒り」について考えてみたいと思います。というのもですね、さっき近所に住む母が、昨日あったご近所のお世話役さんとの口論について報告してくれたんですが。話しているうちに、興奮してきてまた腹が立って来たらしく…、まぁ何かの行き違いというか、もう互いに鉾は収まったようなのでよかったんですが、この「怒り」ってすぐ人に移るんですよねぇ、それがやっかいなところで…。以前の鍵野だったら、途中で自分まで一緒になってムカムカしていたと思うんですが、今は、冷静に母の話を聞いていることができます。「まぁ、怒るのは相手の自由だからねぇ…」なぁんて調子で、ちょっと冷たいかな?(笑)。でも、これ本当なんです。相手が怒るのはそりゃぁ相手様の主体的な決断なので、こちらが差し止めることはできません。だからといって、こちらまで怒る必要があるかといったら、そこはまったく別ですよね、こちらまで怒らなくてもいいんです。「そんなこと言ったって、誰だって怒るでしょ! あんなこと言われたら」というようなことは、そりゃぁたくさんありますが、でも、怒りたくなければ怒らなくていいんですよね。やっぱり、どんな理由があったとしても、最終的に自分が怒りたいから怒っているという事実は変わらないんですね、アドラー心理学で考えれば。これ、アドラー心理学の実践が身になってきたおかげなのか、仏道のヴィパッサナー実践のおかげなのか、同時並行でやっているので、それぞれ別に効果測定はできないのですが、今は、相手が腹を立てていて興奮していても、自分はかなり冷静でいられます。だって、相手の言葉に怒って、言い返すというのは、空気の振動が鼓膜に伝わって音になり、その音を言葉として構成して、ロジックとして文脈の中で位置づけて、これは「怒るべきことだ」と判断して、アドレナリンなんかも分泌して勢いをつけながら、言葉を紡いで、声帯を震わせて空気の振動にして(唾も飛ばすかも(笑))、相手にぶつけ返すという、実に人間らしい主体的な行為ですから。犬や猫も、怒りの感情は受け取ってくれて、ワン!とかニャー!とか返してくれるかもしれませんが、ロジックで怒ってはいないと思います。

それで、「ロジック」と言いましたが、「プライベートロジック」=「私的論理」というアドラー心理学の専門用語があります。人は、「この事態は私にとってよくないことだ、なぜならば私の大事にしている価値観~に反するからだ、このよくない事態を私にとってよい事態に変えなければならない、そのために、ここで怒りを使って~と言おう」という私的論理で、怒りを相手にぶちまけることをします。決して、感情の奴隷になっているわけではありません。人は、誰の奴隷でもなくて、ご主人様はいつでも自分自身なんです。冷静に考えると、怒るのは損です。だって、怒るとき、最初に傷つくのは相手ではなくて自分ですから。喩えて言えば、何かそこいらに落ちている汚物を相手に投げつけてやろうというようなことと同じだからです。最初に汚れるのは、(あなたが名投手だったとしても)相手の顔ではなく、その汚物を掴んだ自分の手です。怒ると身体がダメージを受けます(いい気持じゃないのはみなさんよくご存じのはず)。それでも、相手が怒るのは、やっぱり自由です。相手が怒りを汚物を(自分が傷つくことは顧みずに)投げつけてきたとしても、よければいいじゃないですか。あるいは、まともに浴びてしまったとしても、表面を拭えば済む話で、怒り返すために、自分の内部から自分で自分を傷つける必要はありません。たしかに、相手には相手の私的論理で怒る自由があります。でも、同じように、こちらにはこちらの私的論理で怒らない自由があります。ケンカを売られて買わないのは女の風上にも置けない(笑)って、怒らないでくださいね。アドラー心理学を学んで実践すれば、買わない自由が手に入ります。当たり前と思っていた自分の私的論理をもっと便利な方に楽な方に変えることができます。自分で決めていることを認めて、自分の決め方を理解して、その結果が好ましくないと思うのであれば、好ましい結果が得られるように考えることができれば、感情も変わって、行動も変わって、結果が変わります。まぁ、それだけの話なんです。アドラー心理学の実践ていうのは。そのために、本で学んで、講座で学んで、自助グループで学んでといろんな方法がありますが、また宣伝ですが(笑)、カウンセリングを受けるのは、アドラー心理学を手っ取り早く学んで実践できるおすすめの方法です。お近くに、野田俊作顕彰財団(AIJ)か日本アドラー心理学会のカウンセラーさんがいらっしゃる方に限られてしまうのが難点ではありますが。費用の方も、決して高くないと思うんですけどねぇ…、だって講座に参加して学ぶのにに旅費と参加費で毎回5~7万円前後はかかってましたから、鍵野の場合。何十回(おおげさ?)参加しただろう…。おかげでなんとか身に付けることができたので、とっても感謝してるんですが、みんながみんなそんなにお金と時間をかけなくてもいいと思うのでですね。言い訳を手放せさえすれば、アドラー心理学は確実にあなたを幸せに導いてくれます(こんなこと言うから宗教と勘違いされるんだけれども(笑))。こんなに効率のいい投資はないと思うんですけれどね、まぁ宣伝ですけれども(笑)。遅くなりましたが、写真は食べるとかっかしてきて美味しく温まる延岡名物の辛麺です。こういう「かっか」なら大歓迎ですね。


読んでいただきありがとうございます。
みなさま今日もどうぞよい一日を!

生きとし生けるものが幸せでありますように。