アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

年金が増えるとみんなが儲かる!

こんばんは、鍵野です。
4月最初の週末ですね。新しい環境で動き始めた方は気が付かないうちに疲れがたまっているかもしれませんね。どんなことでもいいと思うのですが、これならご自分がリラックスできるということに、時間を使われてご自愛くださるといいのかなと思います。


「配属ガチャ」に外れたということで、配属先が希望と違ったので辞めますと、「退職代行」サービスを使って新入社員さんがいきなり退職される事例が結構あるらしいですね。


希望と合わないので辞めるというのは、まぁ昔からあることだったとは思うのですが、〇〇ガチャという言い方はなかったし、鍵野が若い頃を思い返しても、入ってすぐいきなり辞めるという人はあまりいなかったように思います。


どの業界でも人手不足が恒常化してきていて、若い人の場合、とくに売り手市場ということもありそうですね。


早めに見切りをつけて、就職はできるんだから、もっと自分に合うところに行けばいいやということなのかな?


次がない、採用してくれただけで御の字と思うような、いわゆる就職氷河期世代には考えられなかったことかもしれません。


就職するまでに苦労した感があればあるほど、辞めにくい気がしますよね。さらっと就職できるとさらっと退職もできるのかな。


辞めるのも残るのも一長一短、見方次第とは思いますから、いったん決断して行動したら、あとはその決断と行動をよいものにしていくしかないですよね。いつだって選択肢はありますから。新社会人のみなさん、応援しています!


さて、最近読んだ本、写真の本ですが、面白かったです。


三橋さん(昔から動画や本などから学ばせてもらってます)の本なので、言葉の定義も論旨も明確で、これまでの主張と何ら変わるところはない(いい意味で新しくはない(笑))のですが、年金をいただこうと思えばいただける年齢が近づいてきている(まだ数年ありますが)こともあって、一気に読了しました。


要は国債発行で年金を増やせば増やしただけかなりの効率で実需が増える(高齢者の消費性向は約8割と現役世代より高いので)から、日本はGDPが増える、すなわち経済成長する、ということです。


で、財務省とその取り巻き、影響下にあるメディアは、「財源が…」と言いますが、もちろん財源は国債です。堂々と国債発行して、市中銀行経由で最終的に日銀が買い取れば、日本政府の子会社である日銀がもつ債権と日本政府の債務は、連結決算で相殺されるので、誰も困らないという話です。


変動為替を採用している自国発行通貨建ての国債がデフォルトすることはあり得ないんです(これは財務省も日本の国債格付け機関からの評価が低かったことへの反論として認めている)。


高齢者が消費を増やせば、モノやサービスを供給している事業者の収入が増えて、年金はもらっていないそこで働く生産年齢人口の人たちのお給料も増えるわけで、そうすると、その事業者や従業員の消費も増えるでしょうから、さらにモノやサービスが売れるわけですね。


というように、これはかなりの波及効果があるわけで、もし年金が2倍になったらあっという間に日本は好景気になるはずです。


制約条件は、繰り返しになりますが「財源」ではありません。そんなものはいくらでも作れます。「信用創造」と言いますが、誰かが市中銀行からお金を借りる瞬間にそのお金が生まれるんです。キーボードをたたくだけですね。


年金が増えて、受給者がこれまでよりも消費する、それが確実と見越せたら、事業者はどんどん生産能力を高めるべく投資をします。銀行からお金を借りるわけです。そうすると世の中の流通するお金が実際に増えるんです。


日本が不景気なのは、消費税が象徴的ですけれど、お金を使うことを懲罰的な扱いにして税金として取ってしまうので、多くの人がお金を使いたくなくなって、モノやサービスが売れなくなり、売れないので設備投資もできるだけしないようにしよう、借金は返してしまおう(借金を銀行に返すと「信用創造」の逆のプロセスでその分お金が世の中から消えます)ということになって、ますます不景気に突っ込んでいきます。


国債は国の借金だから、その借金を減らすために国民から徴税しよう、というのが財務省の発想ですが(プロバガンダ)、貸借対照表が読める人なら誰でもわかるように、誰かの負債は誰かの資産です、国の借金は国民の資産なんですよね。


なので、国の借金を減らすと、その分、国民の資産が減ります。世の中に流れるお金が減るんです。


明治以来、日本国の借金は当時の金額の何千万倍にもなっているはずですが、それだけ経済成長したというだけの数字であって、それが増えているからといって慌てる必要はまったくないんですよね。


で、何が制約かというと、ズバリ供給能力です。いくらお金を出しても出せても、モノやサービスは提供できるだけしか提供できないので、この供給能力、日本の生産力の限界に達するまではじゃんじゃんお金を増やせばいいということになります(経済成長を是とするのであればですが)。


なので、将来は?人で一人のお年寄りを支えなくては…という話は、お金の話ではなくて、?人で一人のお年寄りが必要とするモノとサービスを提供しなくてはという話です。


これは設備投資、教育投資で生産能力を上げれば足りることなんですね。日本の高度成長期の生産性向上は凄まじいものがありましたが、そこまでがんばらなくても十分達成可能なレベルです。


日本の生産人口が減って、それでも生産性向上によりそれまで以上のモノとサービスの供給体制を用意できるということは、GDPが増えて、一人当たりの分配もそれだけ増える(給料爆増)ことになりますから、いいことずくめです。


というわけで、自分が年金受給世代に近づいたからというわけではなく、国民みんなのためにも、年金を倍増(3倍でもいい(笑))して欲しい!

 


ロジックはシンプルなので、別に年金じゃなくてもよくて、子育て世帯への給付でもいいんです。要は日本で人が使うお金を増やすことさえできればいいんですから。


世代間の嫉妬とかが心配なら、コロナのときのように全国民に配ってもいいんですよね。10万円とかケチな話ではなく、一人100万円とか(笑)。しかも毎年。


配るのが嫌なら、インフラ整備でもいいんですよ。日本の上下水道、橋梁、港湾、道路、鉄道、治水、やるべきことは山ほどあるでしょうにね。建設国債で投資をすればその分、土木建設業が活気づいて、そこからいろんな業種に波及していきますから。

 

と、アドラー心理学の話題と関係なさそうなことを書いてきましたが、そうでもないんですよね。


アドラー心理学は理性的な心理学です。何かよくないなぁと思うことがあるのであれば、その目標を分析して、自分にも相手にも、できれば周りにもよい目標を設定し直して、その目標実現に有効であろうと思われる新たな行動(代替案)を取ることを勧める心理学です。今までやってきてうまくいかないのであれば、それは効果がないとわかったのだからいったんやめてみることを勧める心理学です。


自民党の代議士も財務省のお役人も、やれ緊縮財政とか、消費税導入とか、日本国民のためによかれと思ってやっていると(一応)信じてみましょう(怪しいが(笑)。でも、それは橋本政権以来ずーっとやってきて一向によくなっていません。アメリカもヨーロッパの主要国も軒並み経済成長してきているのに、日本だけがほぼ変わらないままなんですから。


失われた?十年と言われて久しいですが、そろそろ他のことをやってみましょうよ。そうでないと、あなたたち日本を貧しくするためにやってたんじゃないの(だとすると大成功ですが)? そもそも目標が違っていたのかなと疑いたくなってしまいます。


ということで、お金を出さないことを続けてダメだったんだから、今度はお金を出す方をやってみませんか? とアドレリアンとして、日本のかじ取りをされている方々に強く提案したい!


そうすれば、カウンセリングのお客さんも増えるかもしれないし(笑)。


さぁ、明日は楽しみにしている都城での学習会です。例によってほぼぶっつけ本番ですが、明るく楽しく、本気のアドラー心理学を伝えてきます。


今日も読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。