アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

自分のストレングスを発見するには?

こんばんは、鍵野です。
4月に入りましたね。新年度ということで、新しい職場、新しい学校、新しい環境で活動される方もいらっしゃることと思います。最初は情報過多というか刺激が多くてそれを受け取るだけでも疲れてしまいがちですが、新しいこともそのうち新しくなくなります。ご自分のこと、周りのことも少し長い目で見て、いい意味で期待し過ぎず、無理されずに過ごしていただけるといいのかなと思います。


物価が上がってますね。お米が5キロで4千円以上するんですよね。他にも食料品が軒並み値上がりしてますし、価格は同じでも内容量が減ったことで実質値上がりしていたり(ポテトチップスなど)、なかなか厳しいなぁと…


でも、経済の三面等価の原則(生産と分配と支出は等しい)からすれば、価格が上がって支出額が増えれば、その分生産額が増えて、分配される収入も増えるはずなので、問題ないはずですが…


それはマクロでの話なので、鍵野一個人にとっては、支出だけが増えて収入は同じ…というか下がってるので、はっきり問題です(笑)。


物価が2倍になっても給料が手取りで2倍になるのであれば、実質の生活水準は同じままですから、給料が物価上昇分以上に上がっている人であれば、問題ないんですが、そういう人ばかりじゃないですもんね。


お仲間に10万円の商品券を配るよりも、正々堂々と国債を発行して、財政出動して国民にもっとお金を回した方がよっぽど票になると思うんですが…


いつとは特定できないけれども、そのうち(今夜にだって)南海トラフ巨大地震が来ることは見えてるわけですから、太平洋側の都市機能が壊滅状態になることもわかっているわけで、それなら、今のうちに日本海側に積極投資をして、太平洋側が機能しない状態でも日本国を国民を守れるようにしておくのが国を預かる人の仕事だと思います。


そうすれば、南海トラフ巨大地震がまだまだ何十年も来なかったとしても、日本海側が発展すること自体は日本全体にとってもいいことでしょうし、経済も活性化するし、仕事もたくさんあれば、太平洋側から移住する人も増えて、いざというときの人的被害も大きく減るでしょうし…(太平洋側の地価を維持したい一部の人にとっては嫌なことかもしれませんが)


財務省がその気になれば(というかやっぱりなくなった方がいいのかも(笑))、日本にそういった有望な国造りの投資案件はごろごろ転がっているはずです。


人手不足の日本だからこそ、外国から人を連れてくるのではなく、建設土木関連へのAIもからめたIT投資で一人一人の生産性をグングン上げていくチャンスでしょうに。


未来はわかりませんが、それでも、現在の日本の人口ピラミッドをスライドさせればわかる超超高齢化社会南海トラフ巨大地震がそのうち来ることだけは、確実な未来です。とりあえずわかっているこの2つの確実な未来(国難)にだけでも、積極的にお金を使って備えられる政治家にこそ日本のリーダーになって欲しいなぁと願っています。


まずは夏の参院選自民党には大負けして欲しいなぁ… 最近増えてきているらしいテレビを見ない人たちが投票に行けば可能性はある(笑)。


まぁでも、会ったこともない政治家に期待するよりも(投票くらいは行くけど)、自分にできること、アドラー心理学を伝えることに注力するのが一番ですね、精神衛生上も(笑)。


それでアドラー心理学の話題なんですが、今日は「ストレングス」、「強み」について考えてみたいと思います。


カウンセリングをしていると、「ストレングス」が直接の話題にはならなかったとしても、「ストレングス」に注目しないカウンセリングはあり得ないと言っていいくらい、カウンセラーとしていつも「ストレングス」を気にしています。


まずは相談者さん自身のストレングスですし、相談者さんが困った話をしてくださるときの、その話題、ある日あるところで一回だけ起こった出来事ですね、アドラー心理学用語で「エピソード」と言いますけれど、そのエピソードに困った人として登場する相手役さんのストレングスですね。さらにそのエピソードの場の持つ強さ、ストレングスにも注目します。


アドラー心理学を学ばれていて、自助グループにも参加されるなどして慣れている方であれば、「お子さんにはどんなよいところがありますか?」などと少し質問するだけで、ご自分から相手役さんのストレングスについて発見してくださいます。


エピソードを語って、現場に戻って、そのときの感情に揺さぶられていたとしても、「いいところなんかひとつもありませんよ!」なぁんて答える方はほとんどいらっしゃらなくて、相手がそこまで親しくない間柄、例えば上司とかだと、「ええ? いいところですか? …… そうですね…… あんまり言いたくないけど…… しいて言えば……」と抵抗されながらも何かおっしゃってくださいます。


なので、ちょっと訓練すれば、人は他人のいいところがたくさん見えるようになることがわかります。


カウンセリングで初めてアドラー心理学に触れる方だと、出にくいのは確かですが、それでも落ち着いてゆっくり考えてもらえれば何かしら見つけて教えてくださいます。


ところが、相談者さんご自身のストレングスとなると、慣れていそうな人でもなかなか出てこなかったりします。


日本的な謙遜文化ということもあるのかもしれませんが、ご自分のよさを言葉にあまりしてこなかったんですかね。就職面接とかでの自己アピールの訓練はある程度してきているとは思うんですが、あれは面接官もですが、お互い仮面をかぶっているようなところがありますもんね(笑)。


それで、そこがカウンセラーの腕の見せ所になるわけですが、鍵野は(他のアドラー心理学カウンセラーもそうでしょうけど)そのとき初めて会っただけかもしれない目の前の相談者さんのストレングスをたくさんお伝えします。


なぜそれができるかと言えば、初めてだろうと、少なくともそこで会って対話しながらその方を観察しているということもあるし、語っていただいたエピソードにその人の強み、ストレングスがこれでもかこれでもかと溢れかえっているからです。


困った話をしているのにです。というか、困った話だからこそ、その困った状況をなんとかしようとして奮闘した物語としてのエピソードなので、その人のこれまで生き抜いてきた、サバイバルしてきたストレングスがてんこ盛りになってるんです(笑)。


なので、慣れてしまえばじつは簡単な話で、そのそこにそのお話にそのまま見えている強み、ストレングスをお伝えすればよくて、それは、カウンセラーの勝手な作り話ではなく、今まさに、相談者さんご自身が語られた言葉をストレングスとして、お返ししているだけなので、抵抗しようにも抵抗しづらい(笑)らしく、「そうなんですかね… そう言われればそうですね」という感じで受け取ってくださる方がほとんどです。


そうするとですね…(なんか商売上の秘密をしゃべってしまっている気が(笑))、ご自分の強み、ストレングス、よいところを認めてしまうと(笑)、もうあまり被害者ぶってもいられないというか、カウンセラーにだけでなく自分自身への説得力がなくなってるんですね。


いわゆる「悪いあなた、かわいそうな私」のポジションを取りづらくなっちゃうんですね(笑)。


なので、まだまだ被害者気分に浸りきっていたい方、もう少しこの状態を味わい続けたい方は、ご自身が話されたことなのに、こんな強みがおありなんじゃないですか? と提示されたご自身のストレングスに頑強に抵抗されることがあります。


そうしたら、無理に押さない方がいいですね。「そうなんですね」とあっさり退却してその気になるまで待つのが賢明なんだと思います(鍵野の腕が悪いだけかもですが(笑))。


逆に、アドラー心理学的に成長されてきたからだと思いますが、こちらがあまり助け舟を出さなくてもご自分のストレングスをご自分でどんどん挙げられる方がいらっしゃいます。


たぶん、ジャーナル(人に伝えられる文章で、成長につながることを、ポジティブに専用のノートに書く。読み返さず、ノートが終わったら捨てる。カウンセリングに来られた方におススメしています)も熱心に書き続けて努力されてきたんだろうなぁと思います。


そういう方はもうあまり心配ないですよね。ネガティブループに入っても、そこまで深みには落ち込まずに、自分の力で浮上することができるようになっていると思います。


なので、まずは周りの人のストレングスをみつけることから練習されるのがいいと思いますが、そこに慣れてきたら、同じ人間なんだし、自分にも必ずたくさんのストレングスがあるはずと自分を信じて、ご自分のストレングスを発見する旅に出かけてみてください。


ヒントは、嫌だなぁと思っているところにこそその人の強みが表れているので、その嫌だなぁと思えるような表現をポジティブな表現に変えてみることです。


例えば、
「私は臆病だ」→「私は慎重だ」
「私はドジだ」→「私は行動力がある」
「私はお節介だ」→「私は親切だ」
…などなど

いくらでもあると思いますので、楽しみながら考えて書き出してみてください。


手っ取り早く確実にご自分のストレングスを発見したいと思われた方は(ここからは宣伝です(笑))、お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)か日本アドラー心理学会の認定カウンセラーにカウンセリングをお願いしてみるといいかもしれません。


大分県、隣県の方、鍵野の家まで来られるという方はぜひ、いらしてください。今なら半額キャンペーン実施中です(5月末まで!)。ご予約お待ちしています。


物価が上がっているのにカウンセリング料金を半額にするなんて非論理的ですが、まぁいいんです、もともとたくさん来られるとは思っていないので、実質ほとんど変わらないから(笑)。


写真は一杯770円で頑張っている、最近食べた地元の味、佐伯ラーメンです。
美味かった!


今日も読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。