こんばんは、鍵野です。
お盆休みが終わって明日からお仕事という方が多いのかなと思いますが、鍵野も明日は朝からカウンセリングのお客様がいらっしゃる予定なので、珍しく(笑)そのマジョリティの一人ですね。
テレビがないので、パリでオリンピックをやってるらしいということは知っていたものの、もう終わっていたとは知りませんでした。
野田先生が、オリンピックについては批判的で、なんであんなことするのかね?って。100メーターをどんなに早く走ったって、バイクの方が早いやん、とか(笑)。体育、身体を動かして育てるのはいいと思うけど、べつに競争しなくてもいいでしょって。せっかく気持ちよくやってるのに、勝手に順位付けるなよなとかライブラリでおっしゃってましたっけ。
競争が好きなんですよね、みなさん。なんでもかんでも順位をつけて勝者と敗者を決めないと気が済まないんですね。スポーツや格闘技だけでなく、将棋や囲碁もそうだし、落語とか漫才まで賞レースで競い合って盛り上げないとやっていけないんでしょうかね。
カウンセリング業界でも、C-1グランプリとかやりますか(笑)。って、無理ですね、そもそもアドラー派以外は他の人が見てる前でカウンセリングすることはないだろうし。流派が違う人のカウンセリングをどう審査するのかわからないし、そもそも相談一つ一つがユニークで相談者さんによっても全然違いますから、比較できないですよね。
それでも、似たような状況が、毎年夏だけの限定ですが、あるんですね。順位をつけるわけじゃないけれど、たくさんの人が見ている前でカウンセリングをして審査されるという状況が発生します。他派についてはわかりませんが、アドラー心理学のカウンセラーになるための試験、野田俊作顕彰財団(AIJ)と日本アドラー心理学会の認定カウンセラーになるためには、たくさんの人が見ている目の前で実際の相談を受けてアドラー心理学らしいカウンセリングをして、先生方(認定者)に認められる必要があります。アドラー心理学の夏の風物詩「カウンセラー養成講座」の試験のことです。
日本アドラー心理学会の「カウンセラー養成講座」(定員10名、全4日間)は既に終了したそうです。野田俊作顕彰財団(AIJ)の「カウンセラー養成講座」(定員8名、全8日間)は、8月22日(木)からスタートの予定です。
鍵野は二回目の受講の最終日の追試でようやく合格できたのですが、あの雰囲気、みんなの見ている前でカウンセリングをする経験、合格に時間がかかったおかげで(笑)、あの特別な雰囲気の中でのカウンセリングを人一倍経験できたことが、今、本当に活きていると思っています。
鍵野の合格した2年前のカウンセラー養成講座は、受講者7名だったんですが、みなさん熱心に自助グループ活動をされていて、たぶんパセージリーダーという資格を既に持っていた人がほとんどだったんじゃないかな(鍵野は持ってませんが(笑))…という、深く学び込んできた人ばかりで、一発で合格された方もいるし、どんどん先に合格して抜けていかれました。それで最後に鍵野が残ってという…、なんですかね、順位を決めてるわけではないんだけど、焦りがどんどん強くなっていくというのはやっぱりありましたね。それでも、みなさんエピソードを出し尽くしてきて後がない感じになってくる中、快く相談者を買って出てくれた、先に合格されたTさんのステキなエピソードのおかげで、なんとか合格をいただけたのでした。
うまくできたとかそういうことではなく、狙ったところでの空振りもあってしっかり先生に指摘いただけたくらいですが(笑)、これが今の自分の実力だなぁ…これ以上は出ないなぁという、あまり自分が自分がという欲はない感じ、力の抜けた感じで終わることはできたなぁというカウンセリングでした。文句なしに「合格です!」ではなく、先生も先にこちらが自分の今回のカウンセリングをどう思うかを聞いてくださって、それで、こちらに「もう一回やらせてください!」という、もっといいカウンセリングをという変な欲が出てこなかったところを認めていただけてのギリギリ合格だったのかなと、今振り返って思っています。
初心忘るべからず、調子に乗り過ぎず、ギリギリでなんとか合格させていただいたことを忘れずに、明日も相談者さんと一緒にアドラー心理学で考えていきたいと思っています。
カウンセラーになりたい、カウンセラー養成講座にチャレンジしたいという方がいらっしゃったら、いきなり受講するのはハードルが高いと思うので、まずは見学をおすすめします。あの真剣この上ない、熱いのにクールな独特の雰囲気をぜひ味わって欲しいです(野田俊作顕彰財団(AIJ)の話です。日本アドラー心理学会の方は昨年から新しいカウンセラー養成講座になって、また全然違う雰囲気でした)。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。