アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

親知らずと株式投資

こんにちは、鍵野です。
今日は初体験のことがありまして、ちょっとビックリしたというか、拍子抜けで笑ってしまうような経験をしました。


じつは、親知らずが虫歯になりまして、だいぶ前に治療したんですけれど、その後また虫歯になり、甘いものを食べたらひどく痛くなって、なんとかしなければと、歯医者さんを探して通うことになりました。


これは抜いたほうがいいでしょうという先生の話に納得して、今日が2回目だったんですが、先ほど左の親知らずを上下二本抜いてもらいました。


それで、麻酔をして5分後にさぁ始めましょうということで始まったんですが、歯を抜くなんて大変だろうなぁ、乳歯とは違うんだし…という予想とは違って、思ったより早くあっさりと抜けて、先生の腕がいいのかもしれませんが、「へ? 終わり?」という感じで思わず笑ってしまいました。


抜いてもらった歯を見せてもらったんですが、虫歯ではあるもののしっかり大きな歯でもあり、こんなのが抜けちゃんだねぇ、凄いなぁと感心してしまいました。


念のため痛み止めは出ましたが、抗生剤はいらないということで、こんなことならもっと早く抜いておくんだった…と思いかけて、いやいやいや後悔先に立たず、そういう思考はストップして、よかった、よかった!と機嫌よく歯医者さんを後にしました。


クリーニングなどもあるし、バランス的にも右の親知らずも抜いておいたほうがいいでしょうということで、この歯医者さんにしばらく通うことになりますが、よかったです、ここを選んで。歯科衛生士さんの説明も丁寧でわかりやすく、しかも勇気をくじかないように、具体的にブラッシング等でこちらのできていることを示してくれながら、よりよい状態にしていきましょうねというお話で、いただいた診断シート自体は、できていないところがよくわかるものなんですが(そういう目的だからいいんですが)、明るい見通しをもって帰ることができました。カウンセリングに通じるものがありますね。


虫歯にならないようにと気を付けてきたはずなのですが、一番奥は磨きにくいというか、磨き残しがあったんでしょうね、虫歯菌の勢いについに落城の憂き目を見たわけですが、でも、抜いてしまえば、あとはスッキリというか、傷口が回復してからの歯磨きが楽しみになってきました。あんなに苦労して磨いてたのがバカみたいという話を聞いたことがあるので。


と、虫歯の話をしていて、ふと、ここ何日かの株価下落でショックを受けてらっしゃる方と似ているなぁと思いました。


どういうことかというとですね、今、鍵野はファンドも含めて株には一切手を出していないんですが(この言い方に価値が入っちゃってますけども(笑))、昔は、結構買っていました。先物には手を出していなかったので、悲惨な事態にはなりませんでしたが、それでも結構損をしました。少し得をしたこともありましたが(スタバの株でちょっと儲かった)、トータルではたぶん損だったような。


それで、最終的な損得よりも、よくなかったなぁと思うのが、額に関わらず、株を持っていると気になるんですよね、株価の上下が。それに気を取られること、時間を取られること、その損が大きかったと思ってます。上がれば上がったでまだ上がるんじゃないかとソワソワするし、下がれば下がったで、後悔というか、やっぱりあのとき売っていれば…とか、あの株にしておけば…とか、なんか時間の無駄以上に、妄想を回転させて心を汚していたこと自体が大損だったなぁと思います。


その感じが、親知らずに似ている気がしたんです。なんかせっかく生えている歯なんだから残しておいた方がいいでしょう、得なんじゃない?と、それこそ貧乏性ですよね(笑)。歯磨きが面倒だし、ちょっと何かしみたりすると、「ひょっとして虫歯?」なんて不安に慄いたりですね。なければそんな心配はいらないんですものね。


今は株を持っていないので、そういう心配なしでいられるというのは実に快適だなぁと思うんです。株という親知らずを抜いてしまった感じで(笑)。


前にも書きましたが、上場株式への投資はパチンコと同じギャンブルじゃないかなぁと思っています。投資先の会社の事業には何ら寄与していなくて、その会社からしたら大量に買い集めて乗っ取ろうとしているとかそういう話でない限り、誰が持ってても関係なくて、貢献しているのは、手数料収入を得られる証券会社に対してだけですよね、ほとんど。儲かった、損したというのも、その会社からお金をもらっているわけでもないし、証券会社からもらっているわけでもなくて、自分の株を買ってくれた他の人のお金を得て、儲かった、損したと言ってるだけですから。損した人のおかげで得した人がいるパチンコとかのギャンブルと何ら変わらないなぁと。


大人気で全部の台に人が座っている24時間年中無休のパチンコホールのようなものじゃないかなと。「あの台、まだまだ出るで! 早う代わってくれんかなぁ…」と思うのであれば、今打っている人が納得する金額を提示して台に座る権利を買って、続きを自分が打つ感じ。そして、「あ~、あかん、大損や、もう諦めよう、損切りしよ」と高い金を出して買った台を安く人に譲って退店するような感じ、ですね(笑)。


パチンコとの違いは、あれは蛍の光が流れて、閉店時間には損失なり利益なりを確定せざるを得ないんですが、株式投資の場合は、上場廃止にでもならない限り、いつまでも持ち続けて、台に座り続けては要られるところが違いますね。なので、日経平均が何千円下がろうが、別に持ち続けていれば、まだ損してないとは言い張れるわけです。もっとも先物で運用してしまうと追証を取られるので支えきれずに破綻するんでしょうけれど。


やっぱり、ギャンブルではなくて、もし投資するお金があるのであれば、事業なり事業をしている人を見込んで、事業資金を融通することで、投資した事業が世の中の役に立つ結果として得られる利益からのリターンを得るというのが王道ではないかと思います。ギャンブルで勝ち逃げするような大儲けはないし、それでも損してしまうこともあるでしょけれど、納得のいく投資はできる気がします。株式市場と言う人気投票の結果を予想して、疲れきってしまうことはなくなります。


で、ここからようやくアドラー心理学のお話になりますが、もっといいのは、人間関係に投資することだと思います。投資案件として、担保がしっかりした比較的ローリスクなものから得られるのはせいぜい年利4%くらいかなぁという気がします(日銀の利上げの影響で今後は少し上に行くかもしれませんが)。100万円なら年間4万円の利益になりますね。でも、100万円あったら(そんなにいらないけど(笑))、思う存分アドラー心理学が学べます(笑)。


たとえお近くに自助グループがなかったとしても、旅費を用意できるのであれば、開催地を近所に限定せずに、野田俊作顕彰財団(AIJ)や日本アドラー心理学会の講座に参加することができますから、あのアドラー菌(笑)を持っている人からもらってこない限りは育てることができないアドレリアンらしさが染み付いてしまうレベルになることも可能です。遠くたって参加できるのであれば自助グループに入れてもらえばいいんですし。


そういう鍵野も、開催地は気にせず、講座に参加しまくり、往復10時間かけて自助グループに参加しまくりで、なんとかアドラー心理学が身に付いてきたかもなぁと思えるレベルに達したのでした。


これは確実にリターンが返ってくる投資です。周りの人、身近な人との人間関係が改善されます。いざというときに(普段でもですが)助け合える関係になれます。こんなの民間の保険会社に保険料をいくら払っても無理なことです。そういう相互尊敬、相互信頼、協力の人間関係が、100万円とは言わず、きっと数十万円、パセージは2万円だったかな?、あれば実現できます。もちろんご本人が本気で学ぶという条件付きではありますが、その効果は確実です。


株や債券では決して得られない、安心感、満足感を得ることができます。


どうですか、株式投資なんていう人任せなギャンブルに精根を費やすよりも、アドラー心理学を始めてみませんか?


思い立ったが吉日! アドラーを学びさえすればブラックマンデーが何回来ようが、周りの人と助け合いながら明るく生きていけます。ぜひ、お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)あるいは日本アドラー心理学会の有資格者にコンタクトしてみてください。いきなりの講座参加でもいいと思います。こんなとき、駆け込むべきは証券会社ではなく、アドラーの学びの世界にこそきっとあなたの明るい未来が待っていると思います。


一緒にアドラー心理学を学びましょう!


読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい一日をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。