アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

初めてカウンセリングを受けた話

こんにちは、鍵野です。
今日も晴れて暑い佐伯上浦です。もう梅雨明けでいいんじゃないかと思うんですが、まだアナウンスはないようですね。九州南部は梅雨明けしているようですし、佐伯は宮崎県のすぐ隣ですから、やっぱり梅雨明けでいいかなと。同じ大分県でも、福岡のお隣の日田とか中津とはずいぶん違いますよね。大分県はそんなに大きい県ではないと思うのですが、気候も食べ物もバラエティに富んでます。鍵野が以前に住んでいた九重町なんて、結構雪が降って、雪かきの道具も用意してましたし、町内にスキー場がありました。そして、ときどき大分県には行ったことないけど、別府には行ったことがある、あるいは湯布院には行ったことがある、なぁんて他県の方に言われることもあるくらいにメジャーな温泉地を抱えています。でも、佐伯には温泉はないんです(その代わりに鍵野の家の近所に塩湯という海水を沸かしたお風呂が人気になってます(笑))。スキーに海水浴にキャニオニング、温泉と海の幸、山の幸も、いろんなものことが楽しめる大分県、ぜひ機会をみつけて遊びに来ていただければと思っています。


旅のついでに、自分へのご褒美、お土産としてのアドラーカウンセリングってどうですかね? 都会の喧騒を離れて、旅行を楽しみながら、気になっていることも解決してしまおうなぁんて、プランは。嫌なことを忘れるために旅行に来てるのに思い出させないでよって言われちゃいそうですね(笑)。でも、まぁ設定次第ではいろいろ可能性はありそうですけどねぇ。自分では気づいていないけれど、本当はこれでもかってくらいにふんだんにある自分の強みを発見してお持ち帰りいただく「ストレンクスファインディングツアー」とかね。辛い話をしてもらう必要はなくて、今日体験した旅の思い出とかでいいので、話してもらえたら、そこからその人ならではの強み、ストレンクスをみつけるくらいはアドレリアンカウンセラーなら朝飯前ですから(強気(笑))。どこかの旅館とかホテルとコラボできたら面白いかもなぁ(笑)。ときどき家の前を通る、ななつ星なんかに乗る人たちだったらリゾート価格でも余裕で払ってくれそう(笑)。そうそう、夫婦カウンセリングを組み込むのもいいかもなぁ…、「カウンセリング」って言うとなんだから、オプショナルツアー「より輝けるパートナーシップに向けた語らいのひととき ~互いをさらに理解し合うための語らいを専門家がナビゲート~」とか(笑)。いやいやいや、いかんいかん、そういうんじゃなくて、地道に九州各地で自助グループが芽生えて育っていくような活動をするんでした(笑)。企画としては面白そうだけどなぁ。


写真は初めて手にした新紙幣です。先日のカウンセリングで、お客さんがこれでお支払いくださったんですが、馴染みがないので、なんだか外国のお金とか、ボードゲームで使うお金とか、そんな感じがしました。それで、そうだ、そろそろ母にお小遣いを渡す時期だし、これをあげたら喜ぶだろうなぁと、さっき来た母にあげました。そしたら案の定、「使わんで置いておこう」「おばちゃんに見せよう」とすごく喜んでました。


それで、毎月、母に渡すお小遣いはたいした額ではないのですが、じつはカウンセリングと関係あるんです。もうずいぶん前になるんですが、N先生のオープンカウンセリングで母との関係について相談させてもらったことがあったんですね。近くで暮らすようになってからどういうわけか陰性感情が出てしまうといった相談だったと思います。N先生はいくつか早期回想(子どもの頃の思い出)を聞いてくれて、それで、「母の期待に応えられない自分」というのが根っこにあることが見えてきたんですね。


期待というのはですね…、大企業サラリーマンを辞めて、マンションも売って東京から大分に移って、独立自営になって、離婚もして、どれもこれも母にとっては「なんで?」と不安になることばかりだったと思います。せっかく安心してたのに…期待を裏切ってしまったなぁと。


それで、N先生は「期待に応えるためにもっと頑張る方で行くか、それとも…お母さんに謝っちゃいますか? 期待に応えられないって」というような質問で正対してくださいました。すぐに答えは出ました。期待に応える方はいやですって。で、構えも変わって(競合から協力へ)、謝る方を選んだ自分は、たぶんそのカウンセリングを受けた日のうちに、母に、「期待に応えられなくてごめんなさい」と言えたんですね。それまで誰に対しても、そういうことはしたことがなかった(誰かの期待に沿えない自分を認める)ので、かなり勇気はいりましたが、N先生、そして一緒にオープンカウンセリングに参加してくれていたアドラー仲間の勇気づけのおかげだと思います。


それを言えてからは、たしかにかなり楽になりました。それでも、自分のライフスタイルに書いてない方向だったので、スッキリとはいかず、もやもやがあって、なんとかしたいなぁと、そこからは自分なりに考えて、自分から、毎月お小遣いを渡すという行動を思いついたのでした。今思えば、これ自体、自分のライフスタイルの好きな方向であって、劣等感の補償に過ぎなくて、自分の成長、ライフスタイルの成長という観点からすれば、そこを補償せずに、「期待に応えられなくて申し訳ない」と感じてしまう自分を観察しながら、それがライフスタイルが作り出す幻想に過ぎないんだよねぇと知った上で、そこを幼いなぁと自分で笑えるようにゆるめていく方向で暮らせた方がよかったなぁとも思うんですが、たぶん、当時の自分にはそこを直視するのが痛すぎたんだと思います。


カウンセラーにもなり、先輩にライフスタイル分析をしてもらって、かなり成長できたと思えている現時点では、特にお金に困っているわけでもない母はお小遣いを必要としているわけじゃないんだし、鍵野としても、毎日のように母が持ってきてくれる夕飯のおすそ分けも、以前のようにはっきりと「食べるものはあるから」と断ることもなくなり「ありがとう」と陰性感情なしに受け取れてるし、もうそのお小遣いをあげる側になるという補償行為は必要ないんですが、それでも、何かの足しにはなるでしょうから(息子にたっぷりお小遣いをくれてるようだし(笑))、続けていこうとは思っています。ライフスタイルという幻想に囚われていたこと(過去形にしておきます(笑))を思い出す契機にもなりますし。


初めて受けたアドラー心理学カウンセリングが今日紹介した母とのことだったんです。N先生に感謝しています。ありがとうございました! アドラー心理学カウンセリングを受けて、その効果を自分で体験していない人、実感していない人はアドラー心理学カウンセラーにはなれません。この体験があったからこそ、その後もカウンセリングを学び続けることができたんだと思います。


そういえば、今日、N先生が大阪の方でオープンカウンセリングをされているはずです。ということは、きっと素晴らしい体験をされている方が何人かいらっしゃることと思います。いいですね!


とてもN先生のようにはいきませんが、それでも、鍵野の今持てる力で、カウンセリングに来ていただいた方と周りの方々がより幸せに暮らされますようにという願いを持ちながら、これからもアドラー心理学で一緒に考えていきたいと思っています。


みなさまも機会がありましたら、ぜひアドラー心理学カウンセリングを体験してみてください。お近くの野田俊作顕彰財団(AIJ)認定カウンセラー、あるいは、日本アドラー心理学会認定カウンセラーにアクセスしてみてください。論より証拠、受けてみればわかります。アドラー心理学っていいですよ!


読んでいただきありがとうございます。

みなさまどうぞよい一日をお過ごしください。


生きとし生けるものが幸せでありますように。