こんばんは、鍵野です。
明日から野田俊作顕彰財団(AIJ)の有資格者限定の練成講座があるんですよね。心理療法の実習をするらしく、先生方から見取り稽古するチャンスもありそうで、いいなぁと思うんですが、今後最も学びを深めたいところだけに、今回は参加せず我慢しました(笑)。大分からそう簡単には行けない岐阜での開催ということもあるんですが、いや、これまでどこにでも行ってましたから、そこは問題ではなくて、やっぱり歯止めというのか、前にも書きましたが、学びたいから学ぶは卒業しようと思ったんですね。自分の学習欲よりも、これまで身に付けてきた力でお役に立ちながら腕を磨く方を優先しようと、もう少し辛抱(支出面も(笑))することにしました。課題がはっきりしてきて、それが外に学びに行かなければ解決できないとわかれば、すぐに行きますけども。今の自分には贅沢品という感じで、もう少し先送りします(笑)。来週末の関西でのN先生のオープンカウンセリングもたしか早期回想を扱うようなことが書いてあった気がするし…行きたかったんですが…同じく、我慢しました(笑)。次に遠出できるとしたら、12月半ばの倉敷での野田俊作顕彰財団(AIJ)のオープンカウンセリングかなぁ…。倉敷なら割と近いし。やっぱりときどきは先生方から見取り稽古させてもらって、アドラーカウンセリングの基本からズレていかないように気をつけねばと。だいぶ先になりますが(笑)。
昔のデータを見ていたら、最初のパセージを受ける4ヵ月前の2018年1月ころから、子どもたちとのマイナス感情のあるやり取りを記録していたものがみつかりました。このあたりが自分の残していた最古のエピソードでした。いやぁ、お恥ずかしいというか、ひどいものでしたね(笑)。本当にお恥ずかしいですが、参考までに一つ公開します。
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<2018年2月20日>
夕飯ができて、あとは娘が自分の仕事であるテーブル拭きをしてくれたら、お皿を並べて食べられるのだけれど...
私:ご飯できるよ。熱いうちに食べよう。Rちゃん、テーブル拭くのお願いします。
娘(7歳小一):え~(不満そう。DVDを観ている。):-1 ※私の感情
私:ご飯できたよ。冷めたらだんだん美味しくなくなるんだよ。テーブル拭いて。
娘:(DVDプレイヤーの電源を切った。毛布を持ってきて床(カーペット)の上に横になって寝る体制に。):-3
私:じゃあ、もうしなくていい! お父さんがテーブル拭く仕事するから、他のできる仕事して。
娘:する。私がする。(と泣きながら立ち上がる)
私:はい。じゃぁお願い。:-1
娘:(泣きながら テーブルを拭いてくれる)
娘:(手を洗ってきて、テーブルに着く)お父さん、嫌い!
私:(娘の顔を見て)はい。
その後は普通に夕飯を食べて、娘も私も機嫌良くなりました。
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これ「自分が正しい!」「正しい自分に子どもは従うべき!」丸出しですね(笑)。やっぱりパセージも受けてないし、基礎講座応用編は受けていたし、野田先生の本も読んでいて、頭ではアドラー心理学をわかっているつもりだったけど、つもりだっただけに、子どもたちにとっては一番嫌だったときかもしれません。アドラー心理学被害者の会を発足しそうな勢いで(笑)。
もちろん、アドラー心理学を知る前の子育てもひどいものだったとは思いますが、なまじっか「アドラー心理学」という金看板?があるもんだから、押し付けがひどいというか、自分は正しいがエスカレートするというか…、本当に子どもたちには申し訳なかったなぁと… よく耐えてくれました。でも、親父がここを乗り越えて口先アドラーから真心アドラーに回心するためには、こういうひどい時期も必要だったのかもなぁとも思います。
娘とのエピソードを紹介しましたが、アドラーが身に付いてから、息子とのマイナス感情のあるエピソードはほとんど出なくなって、もともとあまりなかったんじゃないかと勘違いしそうでしたが、見返したらこの時期はたっぷりあったんです。娘とのよりももっとひどいのがたくさん(笑)。息子に了解を取ってないので掲載はしませんが、ひどいものです。よくもまぁ、こんな親父に耐えて立派に育ってくれたなぁと、あらためて息子に感謝の念を抱きました(笑)。ありがとう!
今の鍵野ならどうするかなぁと考えたんですが、こういう展開ですかね、予想できるのは。
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夕飯ができて、あとは娘が自分の仕事であるテーブル拭きをしてくれたら、お皿を並べて食べられるのだけれど...
私:ご飯できるよ。熱いうちに食べよう。Rちゃん、テーブル拭くのお願いします。
娘(7歳小一):え~(不満そう。DVDを観ている。)
私:あっ、なんか見てる途中だったんだね。
娘:(うなずく)
私:そっかぁ… どうしよう? ご飯できたんだけど…
(Aコース)
娘:ちょっとだけ待って、いいとこで止めるから
私:はい。お願いします(椅子に座って待っている)
娘:(少ししてから、DVD止めてモニターの電源も落として、ふきんを取りに来て、テーブルを拭く)
(Bコース)
娘:あんまり食べたくない…
私:そうなの。具合悪いとか?
娘:そうじゃない
私:そっか。じゃぁお兄ちゃんと先に食べていいかな?
娘:うん。
私:ご飯だからモニター消しといてくれるかな?
娘:(DVD止めてモニターの電源を落とす)やっぱ食べる
私:よかった! テーブルお願いします。
娘:(ふきんを取りに来て、テーブルを拭く)
(以下、共通)
私:ありがとう(お皿をテーブルに運ぶ)… お兄ちゃん呼んできてくれる?
娘:うん。(廊下に出て二階に向かって大きな声で)兄ちゃ~ん!ご飯!
息子:わかった~
娘:(テーブルに着く)
息子:(二階から降りてきてテーブルに着く)
私:(テーブルに着く)
みんな:いただきます
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人の命令に従いたくはないですよね、誰だって(笑)。きっと娘なりの主張があったはずです。自分も対等平等な人間だよって。(シングルファーザーで)子どもたちのために仕事してご飯作って、熱いうちに美味しく食べてもらおうと思って言ってるのに、手伝うの当たり前だろ!って思ってましたね、当時の自分は。
いやいやいや、協力って強制されるものではないし、当たり前はありませんから、人間関係に(笑)。ちゃんと子どもを尊敬信頼して対等な関係で付き合えたら、こんなことにはなりませんよね。
本当に子どもたちは寛容だと思います。これでもかこれでもかとひどい扱いをされても親を許してくれます。子どもたちがいたおかげでどんなに助けられたか幸せだったかわかりません。ありがとう!
そんな思いもあって、もう自分の子育ては終わってしまったのですが、機会があればこれからも自分の失敗経験も活かしながら、多くのお母さんお父さんにハートフルで対等平等なアドラー心理学の子育てをお伝え出来たらなぁと願っています。子育ての相談もどうぞお気軽に。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい週末をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。