アドラー心理学で一緒に考えてみませんか

アドラー心理学カウンセラーの鍵野が気になったことのあれやこれやを綴ります

一緒に考える(カウンセリング)スタイルいろいろ

<2023年11月5日wrote>
こんばんは、鍵野です。
今日の上浦は日中は汗をかくくらいの陽気でした。みなさま、3連休どう過ごされたでしょうか? 飲食・レジャー関連のお商売をなさっている方は、大忙しだったかもしれませんね。日本全国一斉にお休みしたら困ってしまいます。多くの方が休む時に働いてくださる方がいるおかげで、美味しいものを食べたり、珍しいもの美しいものを楽しめたりするんですよね。ありがとうございます! 鍵野もお昼に美味しい本マグロ丼を近所の海鮮丸でいただきました。上浦で養殖された本マグロです。お値段はサービス価格の1500円、安い(本マグロですよ)! しっかり酸味のきいた本マグロらしいお味を楽しめます。土日限定メニューとのこと。定番の海鮮丸丼と共にお勧めです。カウンセリングを受けるついでに(笑)、みなさまもぜひ一度お試しください。
 さて、よくあるカウンセリングの時間設定に、1回50分というものがあります。これは、まぁカウンセラー側の都合もあって、1時間に1人の方に対応するとして、10分のインターバルが欲しいということですね(互いにものすごくパワーを使うのでそのくらいにしておかないとというのはあると思いますが)。人気のカウンセリングルームであれば、全部のコマが予約で埋まっているということもあるので、60分にしてしまうと、休みなしに次から次に相談を受けなくてはならなくなって困っちゃうんでしょうね。実際、鍵野も今のカウンセラーとしてではないですが、公的機関で経営の相談業務をしていたときには、やっぱり1人50分で対応していました。それでも一日4件くらいでしたかね。でも、大変は大変でした。不思議と毎回45分くらいで、何か持って帰ってもらえるアドバイスが出てきて、相談に来られた方にもしっかり納得してもらえることが多かったように思います。
そんなカウンセリング業界の常識と自分の経験も踏まえて、「アドラー心理学で考える佐伯上浦鍵野の家」開設当初は1回50分で設定していたのですが、まぁ正直言って予約が埋まっているわけでもなし、また自分が目標としているアドレリアンであるアンソニー・ブルック先生の相談時間が基本70分、しかも相手次第で2時間半でもというスタイルだったので、そっちの方がいいなぁ、誰かに雇われているわけでもなし、もっと自由にやろうかということで、基本70分に変えました。そして、実際には臨機応変的に延長もしています。目的は、より早く幸せに暮らしてもらえるようになってもらうことなので、相談に来られる方の状況とかその方の強みに合わせて、相談方法も工夫しています。アドラー先生がおっしゃっていたように、人間は一人ひとり本当にユニークな存在なので、相談についても一人ひとりユニークに特別に対応した方がいいんじゃないかなぁと思っています(もちろんどこでもできることではないのはわかってはいますが)。世の中のスタンダード、共通感覚、に合わせる訓練として、相談に来られる方の希望よりこちらのサービス提供のスタイルに合わせてもらう方が教育的という考えもあるかもしれませんが、激しく勇気をくじかれている方の場合(お金を払ってでも相談に来られる方というのはそういう方が多いように思います)、もちろん相談に来られる方の期待がどこにあるかを敏感に察知する力があってこそではありますが、その辺りの歩み寄りをまずこちらからしていくのは共同体感覚の育成の第一歩としてはありなのではないかなと思っています。
「転移」「逆転移」という他派の使う概念ではなく、それぞれユニークなカウンセラーと相談者の「契約」として、相談者が安心できて相談者もカウンセラーも互いに強みを発揮しやすいようなカウンセリングのセッティングがあるべしと思っているわけです。なので、オンラインカウンセリングは実施していないのですが、それが効果的な場合がないわけではないだろうなぁとは思い始めています。人によっては、カウンセリングの合間に交わされるメールでの対話が、その方の洞察を引き出し、大きな成長を促す結果になることもあります。リアル対面との違いをしっかり意識して効果的に使えれば、もちろん相談者次第ではあるのですが、様々なコミュニケーション手段を検討してもいいのかもしれません。ただ、まずはリアルにお会いしてお話をしていただく中で、相互尊敬、相互信頼といった関係を構築できてからでないと、やっぱりリアル対面以外のカウンセリングは怖くてできないかなぁとは思っています。ブルック先生は最初から最後まで一度も会わずに手紙のやり取りだけで、相談者の人生を切り開く手助けをするという凄い仕事をされていたのですが、それはまぁ達人ならではの技ということで、調子に乗って手を出すことがないようにします(笑)。
全国どこにでも信頼できるアドラー心理学カウンセラーがいたならば、その人にお願いすればいいだけなんですが… 実際、日本アドラー心理学会と野田俊作顕彰財団(AIJ)のカウンセラー資格以上を持っている方が、全国に70名ちょっとしかいないし、その方にお願いして何か苦情でもあったら紹介した自分の責任だと思えるほどにその人となりと腕前を知っている人は、その中でも十数名ほどしかいないので(これ鍵野が知っている人が十数名という意味です。きっと上手な人もたくさんいるんでしょうけれど、その人のカウンセリングを見たことがないので、無責任におすすめできないということです)、遠くて通うのが難しい方からの相談があるとちょっと困ってしまうんですよね。やっぱり2週間に1度くらいのペースではお会いしたいんです。前回学ばれたことを忘れてしまうともったいないし、それだと終結までうんと時間がかかってしまいますしね。それで、メールとかっていう手段で間をつなぐことを考えるんですが、繰り返しになりますが、向き不向きがありますので…自分で考える力の強い人、しっかり考えたいという人にしか使えないかなぁと。オンラインはどうなんだろう? 情報量が圧倒的に少ないのにスピードだけはリアルタイムで進む分、やっぱり怖いかなぁ… 書き言葉だと慎重に言葉を選べるけど、話し言葉だと上滑りするのが怖いなぁ、相手の反応を直に感じながらでないと。適用はあるはずだけれども…。
経営コンサルティングの仕事では、よく出張相談会があって、商工会議所の会議室とか面談室で、近くの方に来ていただくとか、こちらから会社の方に出かけて相談を受けることがあるんですが、カウンセリングでも同じことをしようとすると、会場確保が難しいんですよね。対価をいただくので公民館とかは使えない場合が多いし、民間の会議室等は高いしですね。それで、月に一回無料なら大丈夫ということで稙田公民館で相談をお受けしているんですが、これが思ったよりも利用されていないので、どうしたものかと今後の展開を思案中です。
やっぱりカウンセリングにこだわらず、アドラー心理学を学んでもらえばいいのかな。ひとつ前の投稿でも書きましたが「エピソード分析」さえ身につけていただけたら、かなりのことは自分でも解決できると思うんですよね。でも、パセージ・プラスを受講するにはパセージ受講済みが条件になっているし、AIJの基礎講座応用編は、いつでもどこでも開催されているわけではないですしね…。まぁ試行錯誤、お仲間にも相談しながら、いろんな手を考えて試してみたいと思っています。何かいいアイデアがあればぜひ教えてください。どうぞよろしくお願いします。
読んでいただきありがとうございます。
みなさまどうぞよい夜をお過ごしください。
生きとし生けるものが幸せでありますように。